1.泉神社 (水木町)
2014,7.5参拝 常緑樹に囲まれ清い泉が湧き出す。茨城県文化財に指定されている泉ケ森の中に神社の神域がある。 日立市内では最も古く 『常陸国風土記』『延喜式神名帳』『日本三大実録』 などの文献にも登場する歴史ある神社である。 祭神 雨速玉姫命(あめはやたまひめのみこと) 由緒 崇神天皇(記紀系譜上の第10代天皇)の御代、この地に鎮祭されたと伝えられている。 享禄3(1530)年には佐竹義篤が社殿を造営し社号を泉大明神と改め、永禄3(1561)年には佐竹義昭が社殿の屋根ふきかえを行っている。 江戸時代には徳川光圀による修理、奉財が行われた。 昭和30(1955)年、本殿を除く拝殿等は悉く火災に遭遇したが、昭和56(1980)年再建した。 立地状況 平地、駐車場あり。 ![]()
2.大甕神社 (大みか町) 2014,6.30参拝 茨城キリスト教大学に通じる旧陸前浜街道が正面入口である。境内には樹木が多く「大甕神社境内樹叢」として日立市指定文化財天然記念物に指定されている。 境内の拝殿、本殿の背後に国道6号線が通ったため、樹叢が切り通しとなり前後に分断されたのが惜しまれる。 確認された植物は昭和42(1967)年当時で、シダ植物6科10種、種子植物78科207種となる。 祭神 竹葉槌命(たけはづちのみこと) 由緒 創立年代は不詳。 最初は大甕山の中腹に小さな祠を建てて祀っていたが、元禄8(1605)年徳川光圀の命により 現在の地に遷宮した。 古宮の跡地には「古宮跡」碑が立っている。 大甕神社は大甕倭文(おおみかしず)神社とも云う。 立地状況 平地、駐車場あり。 ![]()
3.釜坂八幡宮 (久慈町) 2014,6.30参拝 久慈町釜坂地区にある。日立港入口(久慈漁港)に近い。 日立港から石名坂へ向かう県道254号線から、久慈浜の高台へ行く坂の途中が入口で、ふり返ると大きな石油タンクが目に入る。 祭神 誉田別崇(ほんだわけのみこと)、比淘蜷_(ひめおおかみ) 息長帯比売命(おきながたらしむめのみこと) 由緒 八幡宮の本源は宇佐八幡宮であり源氏は氏神として崇めた。源頼朝は鎌倉に幕府を開くと鶴岡八幡宮を建立し武家の守護神とした。 源氏の一門であった佐竹氏によって、常陸各地にも八幡宮が多く祀られたので、釜坂の創立も同じ頃だと伝えられている。 立地状況 坂の途中だが境内は平地、駐車場はないがスペースはある。 ![]()
4.富士神社 (久慈町) 2014,6.30参拝 くじ児童公園の西端に新宿町会館・老人会館がありその隣りにある。神社の西側はJR常磐線が走っている。 祭神 木花開耶姫(このはなさくやひめ) 由緒 不詳。 立地状況 平地、駐車場なし。久慈体育館の駐車場を利用し約200m歩く。 ![]()
5.津神社 (久慈浜町) 2014,6.30参拝 久慈サンピア日立から日立港病院方向に入るとすぐ。 祭神 事代主命(ことしろぬしのみこと) 由緒 元亀元(1570)年港内で磯石が怪光を発し、春から秋に至るも止まらず、神人より「磯石上に祠を建て我を祀らば漁獲利有らむ」とお告げがあり、一祠を創建したと伝えられている。 立地状況 平地、駐車場なし。久慈サンピア日立の駐車場を利用して歩く。 ![]() ![]() 6.愛宕神社 (久慈町) 2014,6.30参拝 久慈町行戸地区、行戸会館の隣にある。神社とは別に不動尊もある。 祭神 迦遇突知大神(かぐつちのおおかみ) 由緒 江戸時代末期の文久年間(1861〜64年)に行戸地区一円を焦土と化した大火を教訓に、防災の守護神として崇められている。世に名高い京都の愛宕神社の分霊を勧請した。 立地条件 平地、駐車場はないがスペースはある。 ![]() ![]() 7.千年松神社 (久慈町) 2014,6.30参拝 久慈浜の高台、久慈浜本通りの道路沿いにある。 祭神 分からなかった。 由緒 源義家(1034〜1106年)が奥州征伐に向かう途中手植した松が、江戸中期には根回り7.5m、高さ60mになり、千年松と呼ばれるようになった。同じ頃に小社を創り巨樹の精霊を祀った。 千年松は大正5(1916)年の大暴風で大きな被害を受け、再生に努力したが伐採のやむなきに至った。 立地状況 平地、駐車場なし。住宅が狭まって境内は窮屈そうである。鳥居、拝殿の傷みも進んでいる。 ![]() ![]() 8.八坂神社 (久慈町) 2014,8.2参拝 千福寺の松山墓地に隣接している。正式には町内の住宅地から入るのだが非常に分かりづらい。(最初に訪ねたときは辿り着けなかった) 千福寺側から入ると拝殿に直結する。 祭神 須佐男命(すさのおのみこと) 由緒 不詳。 立地状況 傾斜地、駐車場なし。鳥居をくぐり石段を125段登ると拝殿。 ![]()
9.鹿島神社 (南高野町) 2014,7.5参拝 みなみこうや児童公園東側の森の中にある。 祭神 武甕槌命(たけみかづちのみこと) 由緒 不詳だが八幡太郎手割石の伝説がある。昔南高野字宿地内の旧街道に饅頭型の大きな石が、道の両側に相向かって据えられていた。 八幡太郎義家が奥州征伐に向かう折り、道をふさぐ邪魔な石を太刀をもって三つに切ったという。 その石は紆余曲折の後、南高野町字後地内の現在地に移された。これを人々は「八幡太郎手割の石」だと云う。 立地状況 平地、駐車場はないが鳥居前に駐車スペースがある。 ![]()
10.秋葉神社 (水木町) 2014,7.5参拝 国道245号線泉ヶ森交差点の前にある味噌蔵「みずきの庄」から北へ100m、住宅地の中にある。 祭神、由緒共に分からなかった。 立地状況 平地、駐車場なし。
11、津神社 (水木町) 2014,7.5参拝 水木海水浴場を眼下に臨む住宅地に囲まれた高台にある。 祭神 大綿津見命(おおわたつみのみこと) 大国主命(おおくにぬしのみこと) 由緒 密月(みずき)の郷、大井の下流、海辺の岳に江戸時代初期に創立したと伝えられている。 神社に向かう途中の旗柱の一面に「久慈町方面」「河原子方面」の方向を示す矢印(⇒)、他の一面には「大甕停車場方面」を示す矢印(⇒)があり、参拝客が多かったようだ。 立地状況 駐車場なし。石段を37段登った高台で太平洋の眺望が素晴らしい。 ![]()
12.玉澤稲荷神社 (水木町) 2014,7.5参拝 でんがくばら児童公園南端の小さな森の中にある。公園脇は江戸時代の「水木異国船遠見番所」跡であり、文久2(1862)年金砂大祭礼の時に、ここ田楽鼻の広場で田楽が催された。 祭神 宇迦魂命(うかのみたまのみこと) 由緒 天正2(1574)年の創立。京都伏見稲荷の分霊を玉澤稲荷大明神と称え、海上の守護神としたと伝えられている。 立地状況 平地、駐車場ないが路肩にスペースはある。太平洋の眺望が美しい。 ![]() ![]() 13.八坂神社 (大みか町) 2014,7.5参拝 JR大甕駅前から北に延びる旧道の商店街と新道が交わる三角帯にある。 平成25(2013)年に再築した社殿はピカピカで眩しいくらいだ。 祭神 建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと) 由緒 明治40(1907)年創立。泉神社の境内社である須賀神社の祭神を分霊して祀った。 立地条件 平地、商店街の中、神社の駐車場はなし。
14.北野神社 (石名坂町) 2014,8.2参拝 石名坂の天神山の中腹にある。 国道6号線を南に向かい、石名坂交差点(信号「大みか町6」)を過ぎ、更に信号「石名坂」を過ぎた次の交差点(道は極端に狭い)を、山側に入ると正面に鳥居が見える。 祭神 菅原道真公 由緒 創立は不詳。山城国(現京都府)北野天満宮の分霊を祀ったものである。 立地状況 傾斜地、神社前に駐車スペースあり。 鳥居をくぐり石段を30段登ってから、だらだら坂を歩き、更に石段を25段登ると拝殿に着く。 ![]()
(注) 各神社の祭神、由緒は神社で入手したパンフレット、境内設置の案内板及び記念碑などの碑文、『茨城県神社誌』(昭和48年、茨城県神社庁発行)に拠った。 |