精米歩合
 美味しい酒は、純米酒です。米の種類にも拘りますが、精米歩合が気になります。昔の精米歩合は70~90%だと思いますが、現在は吟醸、大吟醸と60%、50%の酒が増えてきました。更に驚いたのは「獺祭 磨き二割三分、三割九分」です。海外でも人気で、最高に美味しく日本酒の領域を超え、これも酒なのでしょうか。酒蔵さんの努力で日本酒が進化しています。
 地域での味違い
 47都道府県に約1400の酒蔵があります。基本的醸造法は変わらないと思いますが、気候・風土・水・米で味覚が変ります。酵母や麹菌は、寒冷地では活動は穏やかで、ゆっくり発酵するのできめ細かい酒。温暖な西日本のでは、ふくよかな酒。酒米は、寒さの早い東北・北陸と、遅く収穫される西日本の酒と比較しすると、西日本は、軽い味と思います。地域差を思い酒を呑むと、一層味わい深いです。
 蔵の歴史と拘り
 2021年7月までに、37都道府県の酒を呑みました。呑む時には、地域の気候・風土や蔵の歴史や蔵人の酒造りの拘りを思いながら味わっています。製造プロセスの変化で、味覚・風味が変わるのも楽しみです。加熱処理をしない生酒、無加水の原酒、山卸無しの山廃、上槽のタイミングで荒走り・中取り、濾過しない無濾過、2年以上貯蔵の古酒等、蔵人の拘りです。私は、澱入りの無濾過が好きです。
酒器
 酒の種類のより酒器に拘ると、一層美味しい酒になります。冷酒は高岡鋳物の錫ぐい呑みが最高です。錫は不純物を吸収し、高いイオン効果により水を浄化するので、酒の味わいを、柔らかく、まろやかにします。特に、熟酒、古酒は味わい深いです。大吟醸は、有田焼か九谷焼のワイングラスが最高です。熱燗は、香りも楽みなので深く、呑み口が狭い陶器が好きです。