第十四話

〜さとちん的ラーメン本取材その2(大雪@北茨城・磯原)〜

7月28日

昨日の「たんぽぽの詩@日立」の取材で勢いづいた私は、本日も取材を敢行しようと考えた。

思ったより早く仕事が終わったので(それでも定時は余裕で過ぎているが)、次の取材先で、取材許可が

おりている「大雪(だいせつ)@磯原」に電話をした。

さとちん(以下さと):「あ、すいません、私茨城新聞社ラーメン本取材班の○○と申します。店主の方はいらっし

ゃいますか?」

女の人:「あ、ちょっと待って下さい」

店主:「はい、お電話代わりました」

お、なんか声が恐い。怒ってます?

さと:「私、茨城新聞社取材班の○○と申します。新聞社のK○さんからお話を伺っているかとは思いますが、

取材をしたいと思いましてお電話させて頂いたわけですが、実は私、茨城新聞社から依頼されたただの

ラーメン好きで、新聞社ではない会社に勤めていまして、本来でしたら取材の日時をあらかじめ決めて

から取材を行なうべきなのですが、その都合上時間が余り取れませんので、いきなりで申し訳ないのですが、

本日取材に伺ってもよろしいでしょうか?」

店主:「ええ、いいですよ。ラーメン好きなのですか。いいですね」

それでも、どことなく怒っているような声。急な取材はやはりまずかったか?ごめんなさい。

さと:「では、取材でお店にご迷惑をおかけしたくないので閉店間際に行きたいと思うのですが、そちらの

閉店時間は何時でしょうか?」

店主:「こちらは9時まで営業しています。」

さと:「そうですか。それではその30分前の8:30ではいかがでしょうか」

というやりとりがあった。

やはり、急なアポはまずかったですかね。「たんぽぽの詩」は店主をよく知っていたから、多少の無茶は

聞いてくれると思って急アポしましたけど・・・

早速寮に戻って、取材道具一式を持ち出して車で移動した。

結構、遠く、混んでいたのので、約束した時間に間に合うか不安だったが、3分前に到着することが出来た。

ガラガラ・・・「いらっしゃいませ。」

さと「あ、私茨城新聞社のものですが・・・」(本当は違うけど、あえて取材の人間だということを店側にわからせる

為に「茨城新聞社のもの」という表現をした。)

アルバイトの学生が店主の奥さんらしき人に、私が来たことを伝え、テーブル席に通された。

閉店30分前だというのに、けっこうお客さんが座って食事をしていた。繁盛していますな。

この前に来た時は、PHSを無くした時(第9話参照)だったから、落ち着いて店内を見ていなかったが、今回は

ゆっくりと店内を見渡した。たべさんが水戸黄麺さんの掲示板に書いていた、さいとうたかをのサインを

発見した。たしかにありますな。おいらはその時、本当に心に余裕がなかったんですねぇ。

店主を待っている間、奥さんと思われる方に、掲載する基本データ(住所など)について教えてもらった。

暫くして、店主の方がキッチンから出てきた。おいらは立ってご挨拶。

茨城新聞社からもらった取材用名刺を渡す。まあ、座って下さいということで、二人とも座る。うう、なんか

緊張してしまいます。

店主の方は、「私は何回か、こうやって取材を受けたことがありますが、逆取材するのが好きでね。ははは・・・」

なんか、電話の時の印象と違います。好印象ですな。

店主「そう言えば、電話で貴方が茨城新聞社の方ではないとおっしゃっていましたが、どこにお勤めですか?」

お、さっそく逆取材ですか。

さと:「あ、私、本来はこういうもので」

と会社の名刺を渡した。

店主:「ああ、H○ですか、そう言えば、この近くに入社した人がいたな。誰だったかな?」

と奥さんらしい人に聞いていた。やはり奥さんのようだ。

そんな感じで逆取材が行なわれた。

店主:「茨城新聞社の方でない○○さん(俺の本名)が、どうしたきっかけで取材をすることになったのですか?」
 
この第1話で書いたようなことを話した。

そろそろ、こっちも取材しないと。

さと:「では、さっそくですが、記事を書く為のラーメンのことなのですが、私このお店では味噌ラーメンしか食べた

ことがないんですけど、一番の人気は何ですか?」

店主:「うちの店は、ラーメンとかの麺類よりも、野菜炒めやご飯物が人気なんですよ。でも、そうですね、麺類

で人気なのは「「牛乳みそラーメン」」ですかね。」

ぎ・ぎゅーにゅーみそらーめん?そんなのが存在するわけ?うまいの?ゲテモノラーメンじゃないか?うーん、

これラーメン本に掲載できそうな味なのかな?もし食べて駄目だったら、他のメニューのものを日を改めて

お客さんとして食べに行こうと考えていた。

店主:「じゃあ、さっそく食べてみますか?」

作っているのを待っている間、テレビを見ながら、次に聞きたいことなどをまとめて、取材がスムーズにいくように

準備をした。

そうして、やっと出来たのかなと奥さんが持ってきたのは野菜炒めとご飯。え?

奥さん:「できるまで、これでも食べていて下さい。お腹すいているでしょう」

たしかに、昼からなにも食べていないわけですから、お腹は空いています。でも、これ食ったら牛乳みそラーメン

が食べられなくなっちゃうかも。どうしよう・・・・と思いながらも食べちゃいました(笑)。

美味しいっす。私、こういう野菜炒めすきですよ。でも、いっぱい食べるとあとが大変なので、少しずつゆっくり

食べた。

やっと牛乳味噌ラーメンも登場した。うわ、白いね。上にはバターも乗っかっている。さて、頂きます。

もぐもぐ、ずるずる。お、おお!いやにあっさりしているぞ。悪くないどころか美味いね。味噌って言うと、大概が

こってりしがちなんですけどね、これは違う。牛乳がラーメンにまろみを与えてます。みそ単独で食べる時、

なんかみそ特有の妙な味の部分が消されていて、すっきり頂けます。これ、いかにも女性向きといった感じで

しょうか?さらに驚いたのは、バターが溶けない。大概、バターがラーメンに乗っかっているやつは、時間が

たつにつれて溶けてなくなりますよね。でも、これは全く溶けない。なんで?なんか、少年誌系の料理漫画

のように、「この秘密は一体?」という気分になった。おもいきって、バターをまるごと食べてみると、それは

バターではなく、チーズだった。たしかに、チーズでは溶けないが、なぜにラーメンにチーズなのか?

しかし、ペース配分、すこし間違ったかな?牛乳味噌ラーメンを食べきれなさそうです。うううう・・・

野菜炒め食いすぎたようです。せめて具だけでも食べきるようにしました。ふう、お腹一杯。

店主:「いかがでしたか?」

さと:「いやー美味しかったです。こんなにあっさりしているラーメンは今まで食べたことがないですね。しかも

チーズが意表をついていました。」

店主:「そうでしょう。大概みんな驚くね。普通はあれをバターだと思う人が多いから、溶けるのを待つ人が

いるんだけど、いっこうに溶けなくて食べてみてまたびっくりしていくね」

私だけではないんですね。

さて、聞き込み取材を再開です。私の取材主義の店主のこだわりはという質問で、ちょっと印象深かったのは、

オープンキッチン形式にして、お客さんの反応を見ながら作る時間を調整するそうです。例えば、家族連れなんか

で、子供がまちきれなさそうであれば、すぐに出せるように心がけたり、また、ビールとか飲んで野球を見ている

人なんかは、そっちに集中していて、すぐに出すのは申し訳ないからといって、つまみだけは早めに、ほかの

ものはおそめに料理を出すとのことです。なんでも、スキー場で仕事をしていた時に、「店をもつならやっぱり

オープンキッチン」というのがあったらしいです。

あと、こだわりは

・(基本ですが)どんぶりを温めてから出す。

・キャベツなどの野菜は包丁を使わない。

等を挙げていました。

また、御主人が、どうやってこの店を選んだのですか?みたいなことを聞いたので、水戸黄麺さんの掲示板で

情報があって、先日(第9話参照)行ってみて、よかったので選んだんです。実は、その日に今回の執筆者が

3人別々の時間帯に食べに来ていたんですよ。といったら驚いていた。(黄麺さんの掲示板を見ると、その日、

たべさん、水戸黄麺さん、さとちんが食べに行っていたことがわかっていた)。

どんな人なんだろうという話を奥さんとしていたので、掲示板に書かれていた、各人の行った時間と、その

人の特徴を言ってあげると、たべさんのことは憶えていたらしい。というのも、たべさんが製麺所のことを

書かれていたので、そのことを聞いていた人はいませんでしたか?と尋ねたら、「あ、思い出した」と言った。

あまり製麺所とかを聞く人がいないので、それで憶えていたとのこと。私以外の今回の筆者は、真のラーメン好き

(私は美食家)なので、やはり製麺所は気になるようで・・・・。

あと、第9話でも書いたのだが、北海道の味噌ラーメンの定義は脂が浮いているのがポイントなのかという質問

をしたところ、「そんなことはない」とおっしゃった。え、でもこないだ味噌ラーメンを食べた時は浮いてましたよ。

「あれは、多分野菜を乗せた時に、完全に切りきれない油が入ったんだろうね」とのことでした。うーん、おいらの

推理は間違がってましたな。まあ、言われてみれば、「純連」のような半端じゃない油の量よりはるかに少なか

ったでしたからね。
 
 従業員さんのことも聞いた際、お子さんについても聞いたのですが、息子さんは東京の有名店のラーメン屋で

働いているそうです。(あえて名前は出しませんが)。戻ってきたら、すごい繁盛しそうですが、あそことラーメンの

系統が全然違うので、どうなるんでしょうかね。

また、H市市民は知らない人はいない通称「ネコラーメン」の噂の真実を教えて頂きました。(やはり、札幌系

というだけあって、お知り合いなのだとか)。そうだったのですか。いろんな噂を聞いたことがありますが、

真実は、めっちゃ悪い噂にくらべると、そんなでもないっすよ(!?)

いろいろ話していて、喉が渇いたでしょうとアイスコーヒーを出して頂きました。昔、喫茶店(だったと思うが、

飲みやだったかな?)で働いていたことがあって、けっこうこだわっているのだとか。おいしかったです。ごちそう

さまでした。

残った野菜炒めを持って帰りますかと言ってくれたのだが、寮は基本的に食事がでるので、食べられなさそう。

申し訳ないのですが、丁重にお断りしました(夏休み&盆休み期間中だったらありがたく頂いたんですが)。

仕事疲れで眠かったのですが、けっこう楽しい時間を過ごさせて頂きました。お代を払おうとしたら、

「いいですいいです」のいってんばり。だって、ラーメン頂いて、野菜炒めも頂いて、アイスコーヒーまで

頂いたんですよ。払わないと申し訳ないです。いろいろやりとりがあって、500円を払いました。(ちなみに

牛乳味噌ラーメンは750円、えらいすいません)

車を走らせ、寮へと戻る。あ、忘れてた。改めて大雪へ電話した。取材で伝えなくてはならない事項の一つ

である、「カメラマンは、取材終了後1,2週間でくるので、今回食べたラーメンの写真をとらせるように」

を伝えた。

帰って、さっそくメールチェック。茨城新聞社の担当者さんからメールが2通(1通はメーリングリスト)あった。
 
題名:書名など募集 
デザイン案のご意見、承りました。 
店内と店主の写真ですね。この2つについては考えていました。 
店内については、何とか取れると思います。 
カメラマンが撮影に行く時間帯は大半が休憩時間だと思いますので 
お客さんは入らないと思いますが・・・。 
しかし、店主の写真については、難しいと思います。 
店主が嫌がるのと、撮影の時に店主がいるとは限らない(別の店を持っている人が 
いるので不在が多い)からです。 
まだまだ、デザインについてご意見募集中です。どしどしお寄せください。 

さて、デザイン案で使ったラーメンの写真。カメさん、まちゃあきさんが 
分かったようですが、松戸市の「らーめん ひがし」です。 
よく分かりますね?おそるべし、カメさん・まちゃあきさん。 
この写真を選んだ理由は特に無くて、デザイナーがおいしそうだったからと 
言ってました。 
でも、みなさんは一度食べたラーメンは覚えていて、写真を見ただけで 
分かるのでしょうか。すごいですね。 

そろそろ、 
正式な「書名」と 
みなさんの「グループ」の名称を決めたいと思っています。 
書名についてはインパクトがありつつラーメンの本だと分かるようなものを。 
グループ名は、厳格な重みのある名前または 
逆に読者が親しみをもってくれる名前にしたいと思っています。 
そこで、みなさんから募集したいと思います。 
思い付きでもかまいません。案はいくつでも構いません(できればたくさん)。 
出していただいた案をそのまま使うかもしれませんし、 
いくつかの案を合体させて使うかもしれません。 
みなさんの案を部内で検討し、さらにみなさんへ情報を送りつつ 
決めたいと思います。 
たくさんのご応募お待ちしております。 

それと、今、どうしようか検討していることがあります。 
すでに、何人かの方から原稿をいただいているのですが、 
それぞれ、書き方に特徴(個性)が出ているんです。当然といえば、 
当然なのですが・・・。これをどうしようかと思っています。 
通常1冊の本でこんなにバラバラの文体はありえないことなんです。 
直そうと思えば直せるのですが、それではみなさんに執筆をお願いした 
意味が薄くなってしまうし・・・。そのことで、部内で検討中です。 
そこで、署名原稿にしてしまおうかとも思っています。 
1店舗の本文の最後に 
○○○。(カメ・がんじ〜)    というふうにハンドルネームで。 
みなさんどうでしょうか? 
ハンドルネームを付ける場合は、全員の賛成がなければ 
できませんので・・・。 
最終的な結論をだすまでに、ご意見をお聞きしておきたいので 
よろしくお願いします。

私宛てのメールはこれ。

 
題名:じゃんがらもう少し待ってください 
じゃんがらラーメンの取材日、もう少し待ってください。 
まもなく決定すると思います。決定しだいお伝えします。 

さて、原稿の方ですが、8月10日で全然OKです。 
10日までに出来上がりましたら、とてもありがたいです。 
撮影の段取りもありますので、取材が終わった段階で 
連絡だけはください。 
まだ、湖南飯店とホームラン軒の許可は出ていませんけど・・・。

正式な名称、書名ですか。うーん、面白いのならいっぱい出せるけどね。原稿のリミットは8月10日か。

さっと取材してさっと仕上げねば。

さて、取材完了メールを出して寝るか。
 
題名:「大雪」取材完了 
さとちんです。 
2件目の取材、「大雪」完了しました。 
写真、行き方についてはK○さん宛てにメールだしました。 
牛乳味噌ラーメンを食べましたが、あれほどあっさりしたラーメンは 
初めてでした。しかも、おまけに野菜炒めまで頂いたので、申し訳 
なくお金を支払いました。もうおなかいっぱい。 
取材で話をしていたら、たべさんのことを憶えていたそうです。 
製麺所の話をした人ってことで憶えていたそうです。 
ちなみに、麺は久慈浜の製麺所のものだそうです。 
みそもその製麺所製だとのこと。しょうゆはオリジナルだとか。 
しかし、ほんとお腹一杯。取材は1日1件が良いでしょう。 
「たんぽぽ」「大雪」の原稿を書いてから再び取材に行く予定です。 
でないと取材したことを忘れそうだから。 
では。
おやすみー。


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