山スキーのページ

<bgsound src="ich.mid" loop=-1>   富士山
2008年5月27日(火)


”富士山の頂上(剣ヶ峰)”

[概要]
山スキーシーズンの締めくくりは、やっぱり富士山。
積雪量が心配だったが、ほぼ昨年と同じ標高差を滑ることが出来て満足。
好天で、風も余りなく、3776mからの眺めは格別である。


[メンバー]  :単独)
[山域&山名]:富士山(3776m)(富士宮口)
                 
[天候 ]      :晴れ
[行程 ]      :新五合目(2370m)5:50 - 7:50八合目(3200m) - 11:00剣ヶ峰(3776m)11:40 - 12:10滑降開始(3660m)-14:10登山口

朝から好天で、気温の上昇が予想される。 頂上付近の雪も滑るころには緩んでいることを期待して車を進める。
富士山スカイラインの途中から、本日滑る予定の南斜面が見え始めるが、 ややや!! かなり雪が少ない。これで滑れるだろうか。




        ”富士山の南斜面-2008年” 赤いラインが滑降したルート。



        ”富士山の南斜面-2007-5-20” 積雪量がかなり違う。

平日の為か駐車場には数台の車が見えるのみ。 その中で山へ登る人は余り見当たらない。
今日は夏道歩きが多そうなので、スニーカーを履いて、 ザックにスキーと兼用靴を着けて出発。


5:50   新五合目を出発。

夏道歩きを約一時間、2720m付近から雪渓がつながりだした。
昨年より約100m上である。 兼用靴にアイゼンを着けて、雪上登高を開始する。
ここで、単独山スキーヤーが追いついてきた。 この方は頂上までシールで登るらしい。

先方に登山者が一人見える。 その他には人は見当たらない。昨年と大違いで静かな山歩きである。
暫く登ると八合目の小屋へ到着。ここで小休止。

7:50   八合目(3200m)。









 ”八合目の小屋”


ここまでは快調に高度を上げ、標高は半分以上登ったことになるが、これから先が大変きついのである。



登るに連れて勾配は少しづつ急になってくる。大きなジグを切りながら黙々と高度を上げる。









 ”九合目付近から上を見上げる” 頂上はなかなか近寄ってこない。











 ”脇の斜面を見ると、ブルドーザー道の残雪模様が面白い”






        ”九・五合目付近から下を見る” 雲が湧きだした。



3660m地点で岩が露出してきたので、スキーを下ろして、平らな所にデポする。









 ”3660m付近” この地点から滑り降りた。



雪の途切れた登山道を少し登ると、外輪山に出た。




        ”3720m地点の浅間大社奥宮”





        ”3720m地点から見た剣ヶ峰”

ヤセ尾根を登って行くと、まもなく頂上である。




        ”近付く剣ヶ峰”



11:00   頂上(3776m)




        ”日本最高点の頂上標識”

単独行の山スキーヤーが弁当を食べていた。私より約45分前に到着したとのこと。

裏側に回ってみると、南アルプス全景が見渡せる。




        ”南アルプス” 左から、聖岳、赤石岳、荒川三山




        ”南アルプス白峰三山” 左から、農鳥岳、間岳、北岳










 ”火口を見下ろす” 200mの標高差がある。 



単独行と暫く山スキー談義をする。松本に住む、私とほぼ同年代の方で、毎週北アルプスに出掛けているベテラン氏だ。
いまから火口を滑り降りるとのこと。

ノンビリと休憩後、下山に掛かる。
振り返ると火口壁をベテラン氏が滑り降りていく。








 ”火口を滑る単独行氏” 



デポ地点まで降りて、いよいよ滑降である。

12:10   滑降開始(3660m)

最初はちょっと急であるが、適当なザラメで滑り易い。登りの苦労が報われる瞬間である。 大きなターンでどんどん高度が下がっていく。








 ”下方を見ると雲がもくもく湧きあがってくる。” 


途中で登ってくる数人のスキーヤーとすれ違う。


雪の途切れる、八合目と六・五合目の2ケ所で一旦スキーを脱ぎ、隣の雪渓までスキーを担いで渡る。

今年の雪渓終了点は2720m地点。 標高差940mを一時間弱で降りた。

最後はスキーを担ぎ、歩き難い夏道を約一時間下って登山口に到着。

14:10   登山口

この時間、登山口付近はガスで包まれていた。 相変わらず車は数台しかいない。 静かな富士山の山スキーは終了した。




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