山歩きのページ

<bgsound src="scar.mid" loop=-1> 裏妙義  丁須の頭
2006年10月31日(火)



”丁須岩全景”


[概要]
上信越自動車道を通ると険しい岩峰が連なった妙義山が目に入る。標高はそれ程高くないが、登高欲をそそるに十分な 山並である。
今回は奇岩の丁須岩を中心に紅葉と変化に富んだ岩山歩きを楽しんだ。

[メンバー]  :単独
[山域&山名]:裏妙義(群馬)、丁須の頭(1057m)

[天候 ]    :晴れ
[行程 ]     :国民宿舎前篭沢登山口(440m)7:00 - 9:10丁須の頭9:50 - 11:30三方境 - 13:00国民宿舎前登山口



7:00   篭沢登山口を出発する。







”国民宿舎前から丁須の頭方面を見る”




平日とあって、登山者の車は他には見当たらない。
国民宿舎の左手にある篭沢(こもりさわ)登山口のポストに登山者カードを入れて、緩やかな登山道を行く。最初は良く整備された 道で大変歩き易い。
途中いくつかの注意板があり、コースには岩場があるので安易な気持ちで入らないように、とある。

2回ほど沢を横切って進むとやがてルートは沢筋に入り、大岩ゴロゴロが現れる。






”大岩ゴロゴロのルートを行く”




木戸の標識を過ぎると10m位の岩壁が行く手に立ちはだかる。いよいよ岩場が来たか、という感じ。 ここをクサリを利用してよじ登る。 このコースは腕力が必要である。

登るに従って水流は無くなり、前方が明るくなったルンゼ状のクサリ場を登ると稜線に出る。

稜線に出ると視界が広がりまわりの山々を遠望できる。
ここから丁須岩の基部を回り込むように左に進路をとる。 丁須の頭の手前に最後の岩壁があり、クサリを掴み、ここをトラバース気味に登る。岩が濡れているので滑り易い。 氷結したらアイゼンが必要な箇所だ。






”丁須の頭の手前の岩壁”




カナヅチ形の丁須の頭が目の前に現れる。ここもクサリを掴んで腕力でよじ登る。






”丁須の頭”
  根本のところがセメントで補強されている。




9:10  丁須の頭

丁須の頭は風化して出来た岩でカナヅチ状、6〜7mの高さである。 取りあえず岩の上まで登ってみた。クサリが付けられた垂直な面をよじ登る。高度感満点。 オーバーハング気味なので、降りる時のほうが注意を要する。

丁須の頭からは360度遮るものなく見渡せるが、残念ながらちょっと霞んでいる。







”これから進む赤岩方面”




丁須の頭で眺望を楽しんだあと、三方境方向へ進む。ここからは稜線歩きであるが、ヤセ尾根の岩山の上をトレースしていく ので、水平距離が短い割に時間が掛かる。
暫く行くと、このコースの難所20mのチムニーの降下である。垂直の壁をクサリを使って腕力頼りに降りる。






”チムニーを上から覗く”
  ホールドはあるが垂直に落ち込んでいるのでクサリを補助に足場を確保しながら降りる。





赤岩の岩壁の裾を巻きながら進む。至る所にクサリが付けられて気を抜くことが出来ない。






”赤岩の裾の岩壁”











”丁須の頭方面を振り返る”




稜線付近の紅葉は今がちょうど見頃。木々の間から陽が射して色とりどりに輝いている。






”紅葉風景-1”










”紅葉風景-2”





岩場の最後は赤岩の壁の長いトラバースである。クサリと踏み板が付けられているが、踏み板は半分壊れかかっているので 慎重に渡る。






”赤岩の壁の長いトラバース”




稜線からは上信越自動車道の橋梁と遠く浅間山が眺められる。






”上信越自動車道と浅間山遠望”




烏帽子岩から先は岩場はなくなり、単調な尾根下りになる。木々の間から振り返ると烏帽子岩とその向こうに丁須の頭が見える。






”烏帽子岩と右遠方にちょこんと丁須の頭”





11:30  三方境

国民宿舎までの下山路は樹林帯の中をトラバース気味に付けられた歩き易い登山道である。いくつか枝沢を越し、最後に中木川を渡って 林道へ出、暫く歩いて登山口に戻った。

13:00  国民宿舎前登山口

変化があるルートで普通の山歩きと一味違うユニークな山行は終了した。


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