[概要]
時ならぬ残暑と安定しない天候が続いたが、ここにきてやっと暦に近い気温になってきた。
飯豊連峰行を計画したが、北の方面は余り天気が良くないので、この時期比較的天気が
安定している八ヶ岳方面に出掛けた。
大河原峠(2090m)から入り、北横岳、蓼科山を周回する手頃な日帰りコースである。
といっても累積標高が約1200m近くあるので、ハイキングと云うわけにはいかない。
つかの間の秋の好天、やっと紅葉の始まった北八ヶ岳の山歩きをのんびりと楽しんだ。
[メンバー] :単独
[山域&山名]:北横岳(2480m)、蓼科山(2530m)(長野)
[天候 ] :曇りのち晴れ
[行程 ] :大河原峠(2090m)6:40 - 7:25双子池 - 10:00北横岳10:20
- 11:20天祥寺原 - 13:30蓼科山13:50 - 14:55大河原峠
最短距離と考えて進んだ鹿曲川林道が目的地まであと僅かの所で通行止(落石の恐れ有り)。麓まで下りて別ルート
に変えたので一時間以上の余計なアルバイトとなった。
6:40 大河原峠を出発
舗装された駐車場と立派なトイレがある登山口だ。朝早いのでまだ車は数台しかいない。
南東方向に伸びる双子山への登山道を進む。朝の気温はちょうど零度。
今シーズン初めての零度の体感に身体もびっくり。手先が痛い。なだらかな登りを暫く行くと丘状ピーク
の双子山に出る。
双子山からみた、北方の雲海上に顔を出した浅間山。
”カヤトの原と雲海と浅間山”
暫くはカヤトの原を進む。この時間はすっきりしない空模様。南アルプスも雲の中。
少し急なシラビソ樹林帯を下ると双子池に出た。ここには幕営地があり、ここを起点に北八ヶ岳のあちこちに足を延ばす
ことも出来そうだ。
双子の名の通り二つの池がある。雄池のほうは飲料水に使用しているようで、澄んだ水面に周りの景色が映って素晴らしい。
”双子池(雄池)”
ここから道はシラビソの急な登りに変わる。道というより大きな岩塊の中に付けられたペンキマークのルートを進む。歩きにくいので標高差の割には
かなり時間を喰う。
大岳の分岐までくると、勾配は緩やかになるが、岩塊のルートは依然として続く。この辺りから蓼科山全景が見えてくる。
(トップの写真)
右の眼下に亀甲池と所々に真っ赤に紅葉した木々が見下ろせる。北横岳の後この池まで400mを下りることになる。
”亀甲池を見下ろす”
やがて紅葉した横岳の斜面が近づいてくる。
”紅葉した横岳の斜面”
左手の下方に七ツ池とその向こうに北横岳ヒュッテ、この辺りの地形は変化に富んでいて見飽きることが無い。
”七ツ池と右奥に北横岳ヒュッテ。遠方は縞枯山方面”
ちょっと急な登りを少し行くと北横岳の山頂に出る。
10:00 北横岳頂上
ロープウェイを利用して坪庭方面から来る登山者が多く、ここに来て今日始めて多くの登山者に出会う。
”北横岳頂上”
360度の展望台で、南八ヶ岳、南アルプス、蓼科山他がぐるりと見渡せる。
”真近の蓼科山”
”シルエット状の南八ヶ岳”
”南アルプス連山”
暫く休憩したあと今度は下り。ここから天祥寺原まで約500mを下り、
蓼科山の570mの登り返しとなる。
まずは亀甲池までの下り。陽が当たらないシラビソの中を400mほど下ると四方を山で囲まれた
中にオアシスのような静かな池に出る。
ここも池の周りの落葉樹が紅葉が始まり美しい景観を見せる。
ちょうどこの辺りが今日の行程の中間点。ちょっと休憩。
”静かな亀甲池の畔”
ここからは、方角を西に取り、緩やかな下りになる。周りは明るくなり紅葉を始めた落葉樹に変わる。
”色付いた落葉樹”
やがて大河原峠からの登山道の交点の天祥寺原に出る。
11:20 天祥寺原
蓼科山から下りてきた人、大河原峠から降りてきた人等が何人か休憩している。
平らな湿地帯を暫く下って、蓼科山の登り口に至る。
ここから蓼科山の将軍平まで400mの直登だ。
最初はゆるやかな樹林帯の中の登山道であるが、次第にルートはガレたゴロ岩の涸沢状の直登に変わる。
振り返ると北横岳の斜面の中腹に広がる真っ赤な紅葉が目に入る。
”北横岳の斜面の紅葉”
急なガレ沢をひたすらに登って行くと、やがて登山者の声が聞こえるようになり、将軍平の蓼科山荘前に飛び出した。
ここは今までの静けさとは打って変わって、大勢の登山者で賑わっている。
将軍平から蓼科山頂までは標高差170m。直線状の岩塊の登山路に変わる。ここはかなりの登山者が入り、すれ違いに
待つことも暫し。
大河原峠から僅か2時間弱で登ることが出来る100名山ということで人気のコースのようだ。
やがて岩礫帯になり蓼科山に到着。
13:30 蓼科山
ここも360度遮るものなしの展望台で
北アルプス、浅間山、南八ヶ岳などが一望できる。
”山頂から蓼科山荘方面を見下ろす”
”先程通ってきた北横岳方面”
風も無く余り寒く無い頂上で暫く景色を見ながら休憩。
盆地状に大きく広がった岩礫の山頂には休憩する登山者で賑わっている。
十分に眺望を堪能した後、下山に掛かる。岩塊の急な下りは登りより厄介だ。大勢の登山者が登ってツルツルになった岩
を慎重に下る。
将軍平からはなだらかな樹林帯に変わり、村界標識に沿って付けられた登山道を下る。
やがて出発地点の大河原峠に到着。
14:55 大河原峠
朝は数台しかなかった駐車場はバスを含めて多くの車で満杯状態になっていた。
望月町の春日温泉に入ってゆっくりとし、帰途に着いた。
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