山歩きのページ

<bgsound src="scar.mid" loop=-1>  八ヶ岳 赤岳
2015年7月31日(金)


”赤岳頂上から見た阿弥陀岳”


[概要]
長かった梅雨と、梅雨明け後の不安定な天気で山へ出掛けるチャンスがなかったが、 やっと2ケ月振りに出掛けた山は八ヶ岳である。
今まで八ヶ岳へ登ったのは一般的なルートの美濃戸側からだったが、今回は清里側から登ってみた。
こちら側は昔からある登山路だが、途中に山小屋がなく、長い鎖場もあって、どちらかというとマニアック的な ルートかも知れない。


[メンバー]  :単独
[山域&山名]:八ヶ岳連峰(山梨、長野)、赤岳(2899m)
        GPS計測による累積標高差(1520m)、延べ歩行距離:12.5km
[天候 ]      :晴れ
[行程]    :県道615号終点(1670m)5:30 - 牛首山 6:40 - 赤岳( 9:10-10:10) - 大天狗 12:00 - 登山口 13:50


ガイドブックによる登山口は「美しの森」(1540m)だが、県道がスキー場まで延びているのでそれを辿ってみた。



 県道終点発(1670m) 5:30


県道終点が、下山道の県界尾根コースの起点になっているので帰りはここがゴールとなる。





     ”スキー場の上のリフト乗り場から上を目指す。
   左のゲレンデを登っていく。右に見えるのが牛首山。”


スキー場の上部は電柵が廻らせてある。ところどころにユリの花が咲いているところを見ると、鹿かイノシシ除けであろう。

スキー場の最上部は1900mの標識があり夏の観光客の為の売店が設けられている。





     ”南東方面に広がる雲海。
    斜面を流れ落ちる滝雲が美しい。”


美しの森からの登山道と合流し暫く行くと裸地になった「賽の河原」を通る。 少しづつ勾配を増していくカラマツとコメツガの樹林帯を高度を上げていく。





     ”途中の開けた所から見える赤岳。
    頂上付近は早くも雲が湧き出した。右が下山予定の県界尾根。”


やがて少し緩やかになった地点が牛首山であった。


 牛首山 6:40





     ”回りをコメツガの樹林に囲まれた牛首山。”


牛首山からはなだらかなアップダウンを繰り返しながら少しづつ高度を上げていくが、 依然として樹林帯の中の登山道は殆ど眺望はない。





     ”樹林帯の切れ目から、左手に見える権現岳と右の旭岳。”


なだらかな尾根も2450mに達すると急になって、真教寺尾根の核心部、赤岳直下の急斜面であることを感じる。





     ”2450m付近から登って来た牛首山を振り返る。”


登山路は更に急になって急斜面を直登する様なルート取りで、クサリの岩場が次々と現れる。





     ”勾配が70°位の急な岩場。
    主稜線に出るまでこのようなクサリ場が延々と続く。楽しさの連続だ。”






     ”ガスの向こうに主稜線が見え始めた。”


やがて権現岳からの主稜線と合流。そして直ぐに中岳からの登山路と合わせると赤岳は真近。







     ”赤岳の頂上が見え始める。”


最後の岩場を登ると大勢の登山者で賑わう赤岳の頂上に到着。


 赤岳(2899m) 9:10





     ”赤岳の文字が壊れた頂上標識。 高度2899m”






     ”掛かっていたガスが、運良くほんの数分間途切れた。
    ピラミダルな阿弥陀岳が姿を現す。”






     ”硫黄岳方面。左下は行者小屋と赤岳鉱泉。”


美濃戸方面からの登山者が続々と頂上に登ってくる。夏休み中の中学生の団体も。

脇の方にスペースを確保しのんびりと休憩。2900mの空気は涼しくて気持ちよく、少しの時間昼寝。

約1時間休憩した後、重い腰を上げて下山にかかる。 下りは往路と異なる県界尾根とする。

県界尾根も真教寺尾根に負けず劣らずの急勾配の岩場である。このルートを利用する登山者は比較的少ないと推察される。





     ”県界尾根2700m付近のクサリ場。”






     ”大天狗で小休止。”


2445mの大天狗を過ぎると、クサリの岩場はなくなり、少し緩やかな尾根下りに変わる。

昼近い時間になって尾根歩きでも猛暑日の暑さを実感するようになる。次第に休憩の回数が増す。





     ”登山道脇に咲く「タカネナデシコ」が疲れを癒してくれる。”


小天狗(2178m)から主尾根を外れ大門沢までの急斜面を下る。






     ”林道に合流すれば後はなだらかな道を登山口まで歩くのみ。”



 県道終点登山口 13:50


赤岳頂上での大休憩を含めて総時間8時間余。このルートは岩場が多く 飽きることのない面白いコースだった。


今回のコース



  ”今回のGPSトラック”   赤:登り、青:下り


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