![]() 情報に「ズレ」脳が混乱 平衡感覚 四股で鍛える 乗る前 ツボ指圧が効果 ショウガ 吐き気を抑制 |
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乗り物に乗る職業の人々は、酔わないコツを知っているのだろうか。 はとバス広報室の山田歩さん(35)は、「カリカリとした梅干やスルメ、ガムなど歯ごたえのある食べ物をかむといい」と、バスガイドの」実践例を教えてくれた。気分が悪く、自律神経のバランスを崩しているときは口の中が乾く。そこで、梅干などを食べて唾液を出せば改善するという。 ![]() 山田さんは、「最近のバスは昔に比べて振動が少ないなど、乗り物自体の性能が上がっている。心配せずに乗車してほしい」と付け加える。やはり「気持ちの持ちよう」も大切なようだ。 岩手県宮古市の漁業佐々木誠さん(51)は、「コップに一つまみの塩を入れた水でうがいするといい」と経験を話す。口の中をすすいでさっぱりさせれば、気分もすっきりするという。船に乗る場合は、座るより立った方がいい。揺れを吸収するようにひざを軽く曲げる姿勢も勧めるが、これは慣れが必要だ。 では、押すと酔いにくいツボというのはあるのだろうか。日本指圧専門学校の教務主任の黒沢純一さん(41)は「乗り物酔いには、消化器系の症状を和らげるツボに『内関(ないかん)』というのがある」と紹介する。 乗り物に乗る30分ほどまえに、左右の腕の内関を20~30回ずつ、親指の腹で優しく押すといい。内関の上に米粒を置き、ばんそうこうなどで固定してもいい。 気分の悪い時には、足にある「築賓(ちくひん)」というツボも効果的だ。動揺を鎮める作用があるとされるツボには、頭頂部の「百絵(ひゃくえ)」がある。指圧は道具要らずで手軽にできるので、試してみてはいかがだろうか。 |