![]() 炎症招く臼蓋形成不全 太り過ぎると負担大 筋トレで骨の変形予防 水中ストレッチ痛み軽く |
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今回は、水中で股関節を鍛える運動を紹介しょう。運動の際、地上では体重がかかり股関節に負担となるが、水中では浮力があるため、痛みを軽減しながら筋肉を鍛えることができる。 |
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神奈川リハビリテーション病院(神奈川県厚木市)の理学療法士、森井和枝さんは「水中では、太っている人でも楽に運動できる。バランスが取りやすく、転倒する危険も少ない」とメリットを強調する。 水中では地上に比べて、水の抵抗が大きい。このため、水の抵抗や水圧を生かして筋肉を鍛えられる。森井さんが勧めるのは、股関節の前側や内側の筋肉のストレッチと歩行。 まず水中で軽く歩いて脚の筋肉をほぐす。次に直立姿勢で片ひざを上げ、外側に開く。そのままの高さで内側に戻す。水の抵抗で太ももの内側の筋肉を伸ばすストレッチだ=イラスト1=。左右5回ずつ行う。慣れてきたら、歩きながら行う。 次に、両脚を開いて片方のひざを曲げ、もう片方の足のつけ根に手を当てて押し、太ももの内側の筋肉を伸ばす=同2=。左右10秒前後行う。 次は股関節の前側の腸腰筋のストレッチ。壁に寄りかかり、両手で片方のひざを抱え、腰を軽く前に出して、もう片方の股関節の前側の筋肉を伸ばす=同3=。左右10秒前後行う。 最後に大またで水中をゆっくり歩く。太ももの裏側のハムストリングスや腸腰筋など様々な筋肉を伸ばしながら鍛えることができる。 最初はストレッチと歩行を合わせ30分程度。徐々に長くする。森井さんは「だるさや痛みの具合を翌日チェックし、運動量や時間を調整しましょう」と話している。 (小野仁) |
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