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角質・皮脂「バリア」守る 体洗い「ゴシゴシ」は厳禁 手荒れに効くマッサージ 薬膳で内側から潤い |
乾燥肌対策として、暖房を利かせすぎないなど、注意すべきポイントがいくつかあるが、東京逓信病院皮膚科」の江藤隆史部長は、「まず、お風呂の入り方を見直してみては」と勧める。![]() ナイロンタオルやボディーブラシなどでゴシゴシ体をこすると、気分はさっぱりするが、「乾燥肌には厳禁」だ。せっけんなどの洗浄剤をよく泡立てて、木綿のタオルや手のひらで優しくなでるだけでも、十分に汚れは落ちる。 洗浄剤の選び方も重要だ。 持田ヘルスケア(東京)開発部の木次茂信さんによると、せっけんは洗浄力が高い反面、皮脂を取りすぎてしまうこともあるので、脱脂力を抑えた低刺激性のせっけんを使うとよい。「ただし、肌と同じ弱酸性で、刺激の少ないタイプの中には、肌に残りやすいものもあるので、十分に洗い流して下さい」と木次さん。 セラミドやスクワランなどの保湿成分を含んだ入浴剤を使うのも一法だ。炭酸ガスなどによる温熱効果があるタイプは、刺激になり、乾燥肌を悪化させることがあるので注意が必要だ。特に、イオウは、肌を乾燥させるのでさけたい。 お風呂上りに体をふく時も、強くこするのは禁物だ。タオルを軽く押し当てるようにするのがコツ。 江藤さんによると、入浴により、肌の水分量は一時的に高くなるが、20分ほどで入浴前と同程度まで戻ってしまう。その後、何もしないでいると、さらに乾燥が進む。江藤さんは、「風呂から上がったら、すぐに保湿剤を塗りましょう」とアドバイスする。 湯上りに着るパジャマや肌着は、柔らかい木綿が最適。化繊やウールだと、肌を刺激して、かゆみの元になることがある。 |