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角質・皮脂「バリア」守る 体洗い「ゴシゴシ」は厳禁 手荒れに効くマッサージ 薬膳で内側から潤い |
ダイエットに励んだら、体重はおちたけれど、肌がカサカサになってしまったー。そんな話を耳にしたことはないだろうか。![]() 水分をたっぷり含んだ健康な肌を作るには、まず、細胞の主な材料となるたんぱく質が必要だ。脂質は、肥満や生活習慣病の原因として敬遠されがちだが、肌を乾燥から守る皮脂や細胞間脂質の元になる。 ビタミン類にも、大きな役割がある。Aは肌を丈夫にし、B群は皮膚や粘膜の炎症を抑える。Cはコラーゲン生成、Eは血行促進の作用を持つ。いずれも、新陳代謝を活発にして肌の再生を促す。葭谷さんは「水溶性のB群とCは、時間がたつと尿とともに排泄されてしまうので、こまめに取りましょう。脂溶性のAやEは、油を使って調理すると、効率よく吸収できます」とアドバイスする。 乾燥肌対策として、注目されるのが、薬膳だ。発祥は中国で、治療や健康作りのため、古来、受け継がれてきた食事法。長い歴史の間に蓄積された知識や経験がいかされている。 葭谷さんが、乾燥肌に勧めるのが、豆腐やトマト、レンコンなどの「生津(しょうしん)」。体の表面の乾燥を防ぐ働きがある。山芋や黒豆、ホタテなどは、体の内側から水分を補う「補陰(ほいん)」。春菊や柿など、肺を潤す「潤肺(じゅんぱい)」や、カボチャ、サバなど、新陳代謝を高める「補気(ほき)」も、肌を潤す効果があるという。 薬膳の食材には、たんぱく質やビタミン類が豊富で、栄養学的にも乾燥肌への効果が期待できるものが多い。栄養学と薬膳を日々の食生活に上手に取り入れて、肌には厳しい冬を乗り切りたい。 |