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まず当たり前のことですが，検証された解析プログラムを用いることです。
但し，実際には，検証方法に問題があります。本来 検証は，規模や次元が大きい「内挿型」で行うべきですが，実際は逆の「外挿型」となっており問題です。これは「解析」に限った話ではありません。検証の基本が守られていないのが世の実態なのです。
それに，この辺の「検証の妥当性」が，真面目には議論されていないのです。実に不思議なのですが・・・。
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次に，適切なモデル化を行うことです。
これは，実は非常に難しい問題で，完璧なモデル化はあり得ません。実体を完全にモデル化することはできません。あくまでも近似です。無論，このモデル化の如何によって解析結果の妥当性（実体に対する近似度，或いは正確度）が決まります。
モデル化は非常に重要なことですが，通常は，全くおかしな話ですが，なぜか，この辺の議論が全く行われていないのです。そして，普通，「計算がミスっている」と言うのは，次の��と�い暴劼戮訶世縫潺垢�あることを指すのです。
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3つめは，入力データが正しいことです。
通常，ここにミスがあり，「計算ミス」と問題にされる点です。確かにこれが間違ったら，「意図した計算」（上記モデル化を前提とした計算）はできません。データを意図通り正しく入力することは必須ですが，これは，ダブル・トリプルにチェックすれば完璧にできますので，地道にやることです。これ以外の方法はありません。
寧ろ，入力データで重要なことは，入力データそのものの正しさです。正しいデータが作られなければ意味はありません。そのためには，データの設定根拠が明確で，且つ，妥当でなければなりません。入力データの設定根拠や妥当性を示す「入力データ決定根拠書」を準備し，保証することが必要です。実は，この根拠書の検証も全く行われていないのです。これも実に不思議です。
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最後は，プログラム運用が適切であることです。
例えば，時間刻みや荷重ステップ・収束判定条件が適正でないと，正しい結果は得られません。また，演算手法の選定などもこの部類に入ります。これらの点は，解析者のノウハウと言う位置づけで，論文や解析書にも陽には書かれていないことが多いのですが，これはノウハウでも何でもありません。再現解析や追解析・比較解析などを行う上では必須であり，明示すべきことです。また，その妥当性も論証すべきことです。大体，「解析者のノウハウ」と言っていること自体が問題です。「ノウハウ」と言うことは，解析者毎にいろいろなやり方が可能と言うことで，解析の信頼性が揺らぐことを認める結果となります。これは，解析に関する重大な矛盾（自家撞着）です。
最近は，こうしたプログラム運用に関わる解析不良も起きていますので，十分に検討し，妥当な条件や手法で解析すべきです。配管解析は弾性解析（線形解析）ですので，荷重ステップなどは関係がありませんが，例えば，時刻歴耐震解析などを行う場合は，時間刻みなどに注意することが必要となります。
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