06/09/24 犬吠崎
日立ライフ杯で大敗を喫した僕達は、近くの食堂で昼食を済ませ、ララの運転するスカイラインに乗り込んだ。イカした流行りの音楽をかけ、茨城のヤンキーが乗り回すバイクの集団と共に、海岸線をひたすら南下した。田舎道を通り抜け、カシマスタジアムを横切り、銚子大橋を渡って利根川を越えると、千葉県に突入。その頃には鮮やかな夕陽が、空を黄金色に染め始めていた。目的地までもう少し。アクセルを踏むララの足にも力が入る。そしてなんとか日が沈む前に、犬吠崎にたどり着いた。車を降りると、凄まじい暴風に見舞われた。太平洋沖を台風が北上しているという情報はあったが、この場所は特別にその影響を受けているみたいだ。早速防寒の準備をして岬に向かうと、さらに強い風が。このまま吹き飛ばされて崖の下に落ちてもおかしくないくらいだった。もちろん海は大荒れ。激しい波が岸壁を打ちつけていた。自然の驚異を感じつつ、日暮れと共に僕らは再び車に乗り込んだ。次は昼間の穏やかな晴天の日に訪れることを約束して、帰路に着いた。