07/08/11 南会津

茅葺屋根の町並みが残る、大内宿

この日僕らは、ララが運転するウイングロードに乗り込んで、福島県の南会津へ向かった。途中、塙のドライブインでソフトクリームを食べ、昼食には白河のとら食堂に立ち寄った。昔ながらの中華そばといった感じでおいしかった。それからひたすら濃い緑の山間を通り抜け、澄み切った空の青を映し出す羽鳥湖を追い越し、大内宿へと辿り着いた。ここはかつての会津西街道の宿場町で、江戸時代の茅葺きの民家が当時のまま残っている。まるでタイムスリップしたかのような風景だ。ここでもラムネを1本頂いて、日の暮れないうちに今日の最終目的地南会津へと向かった。天体観測に絶好の場所という情報がある駒止峠で車を止め、茂みを掻き分けて進んだ僕らであったが、熊!?と思われる動きに驚き、全速力でその場から逃げ出した。安全な場所で…ということで麓のスキー場の駐車場に場所を移した。次第に日は沈み始め、オレンジ色の空が次第に真っ暗な闇に包まれていく。木星が一際明るく輝き始めると、その下にははっきりとさそり座の姿が見えた。さそりってこんなに大きかったのか…。そう感心していたのもつかの間、空全体を眺めてみると、今までに見たことのない、数え切れないほどの星が輝いていた。これが本当の星の数ほどっていうのだろうな…。そして夏の大三角の間を流れる天の川の存在もはっきりとわかった。その中を時折流星が横切る。地上には蛍…。望遠鏡を持ってきていたのだが、それを覗くよりも、自分の肉眼でただ満点の星空を見上げているだけで、十分だった。時間が許すなら、一晩中この空を眺めていたい、そんな気持ちにさせられたのだった。

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