08/08/09 小田原攻め

青春18切符を利用して、日立から鈍行列車に揺られること約5時間後、目的地の小田原にようやく到着した。空には暗雲がたちこめ、これからまさに何か波乱が起こることを暗示しているかのようだった。

小田原城をバックに

やがてシトシトと雨が降り出し、近くのコンビニで調達した傘を差しながら、北条の待つ小田原城へと出陣した。腹が減っては戦も出来ぬ、ということで、本丸内にあった蕎麦屋で食事を取ることにした。小田原名物のかまぼこと早雲そばで腹を満たし、いざ城内へ。内部は北条五代を中心とした時代の資料が展示されており、戦国時代の歴史の流れを知る上で非常に興味深いものであった。天守閣から周囲を見渡すと、小田原という土地が海と山に囲まれた要衝の地であったことがうかがえた。そんな感慨に浸りつつも、土産物屋でララはしっかりとドラえもんのキーホルダーを購入していた。

夕刻、小田原を後にして次の目的地銀座へ。この日に催されていた高橋留美子展を見るためには、受付締切時間の7:30前に何とか到着しなければならない。しかし、銀座に着いたのは7:30過ぎ。小さな可能性に賭けて駅から銀座松屋(牛丼屋じゃなくて百貨店)へとタクシーを走らせ急いで会場へ向かうも、やはりタイムオーバーとなってしまっていた。残念ながら個展を見ることはできなかったものの、グッズ売り場で満足することができたようなので良しとした。

改修中の銀座和光

駅までの帰り道、銀座の街をぶらついた。整然とした街並みの中、すれ違う人に何となく気品を感じ、走り去る高級車の列に目を奪われた。そして、ウミノは一瞬でこの街の魅力に惚れ込んだ。

上野の駅中でカレーライスを食べて、鈍行列車のグリーン席でくつろぎながら、帰路についた。ひと夏の何気ない一日が、こうしてまた過ぎていった。

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