09/05/04 日光の旅
AM7時、小山行き普通列車に乗り込み、僕達7人の旅が始まった。常磐線から水戸線に入り、笠間を過ぎた辺りから、新緑が美しい田園風景が広がった。列車はコトコトと、ゆっくりではあるが確実に、僕らを目的地へと運んだ。日光線に入ると、外国人観光客の姿が多く見られ、車内は一気に国際色豊かな雰囲気となった。
AM10時40分、大正建築の風格漂う日光駅に到着。腹ごしらえのため、ひとまず僕らは駅前のレストランに入り、ゆば丼やゆばパスタなど、何でもありのゆば料理をいただいた。
■東照宮石碑前にて
■大正元年改築の日光駅舎
腹を満たし、歩くこと約20分、朱塗りが美しい神橋に到着。さらに歩を進め、観光客がごった返す日光山内を見て回った。五重塔に陽明門、三猿に眠り猫…。小学校の修学旅行で見たものと同じであるはずなのに、妙に新鮮な気持ちになった。それから家康公の墓所を回り、鳴龍の鈴の音のような鳴き声に聴き入ったりした。売店で味噌こんにゃくを食べつつしばしの休憩を取り、家光公の霊廟・大猷院、二荒山神社を回ったのち、東照宮宝物館へも足を延ばした。ここには、朝廷より家康公に下された征夷大将軍への任命書「征夷大将軍宣旨」などが納められており、興味深かった。
■見ざる・言わざる・聞かざる
■絢爛豪華な陽明門
日光山内を後にした一行は、バスに揺られて日光駅へと向かい、電車に乗り換え宇都宮へと向かった。夕食を取るため、宇都宮ギョーザの有名店みんみんへと足を運ぶも、果てしない行列のために断念し、隣に店舗を構えていた「青源」の行列に並んだ。ここのギョーザの売りはなんといってもネギ味噌ギョーザである。1625年創業の老舗味噌屋「青源味噌」が出店しているだけのものはある。味噌汁もまさかの丼サイズで驚かされた。食べ過ぎなくらいに腹を満たした一行は再び電車に乗り、帰路についた。
■青源のネギ味噌ギョーザ
PM10時40分、日立に到着。今回の旅は小学校の修学旅行以来の日光ということで、新鮮さという意味ではそれほどの期待もなかったのが正直なところなのだが、良い意味で覆された。大人になった分だけ、新たに感じられるものがある。逆もまた然り。経験を重ねつつも、子供の頃のような好奇心を忘れずに、これからも旅を続けていきたいと思う。