09/08/15 新潟の旅
■長岡駅前の打上花火模型の前で
午前6時、僕達3人は車に乗り、常磐道から磐越道、そして北陸道と4時間近く高速をひた走り、新潟県長岡市にある新潟県立歴史博物館に到着した。当地では、全国各地から大河ドラマ「天地人」に関するゆかりの品々が一堂に会する特別展「天地人―直江兼続とその時代―」が期間限定で催されており、僕達はまさしくこの展覧会の為に、はるばる新潟までやってきたのであった。戦国武将の甲冑や刀剣はもちろんのこと、関ヶ原の合戦のきっかけを作ったといわれる直江状の原本など、見ごたえのある展示が目白押しであった。
昼食は長岡駅ビル内にある飲食店で「天地人御膳」を食した。そばとうどんの合いがけで「愛」、辛みそが塗られた魚沼産コシヒカリの焼おにぎり「けんさん焼」、お船の故郷与板の大豆で作った「お船豆腐」etc…どれも地元の味を用いた一品で、そのネーミングに負けぬおいしさであった。
■「天」の時、「地」の利、「人」の和
■鶴ヶ城をバックにソフトクリームを食べる
長岡を後にした僕らは、一路会津若松へと向かった。ここ会津も上杉家ゆかりの地であり、鶴ヶ城ではやはり天地人関連の展示が催されていた。幻に終わった神指城のCG映像や上杉家の会津所領時代の展示などには、とても興味深いものがあった。
それから、神指城跡へも足を延ばすことにした。市郊外の田んぼの真ん中にあり、見つけるのにはなかなか苦労したが、夕暮れ前になんとか辿り着くことができた。こんもりと土が盛られた土塁に、神指城跡を示す案内板が一つ。往時の姿を偲ぶには物足りなさを拭えなかったが、兼続が城の魔除けのために植えたという「高瀬の大木」が、400年という時の流れを物語っていた。
同じく神指城跡の別の土塁上に「新撰組殉難地」の碑を偶然にも発見し、こちらにも立ち寄った。碑の前でノガがお決まりのポーズを披露してくれた。
■神指城跡にたたずむ高瀬の大木
夕食は市内にある「田季野」へ。移築した陣屋をそのまま利用した江戸情緒漂う店内でいただくのは、会津名物「わっぱ飯」。蓋を開けた瞬間に立ち上がる蒸気の香りと、ご飯の上に盛られた色とりどりの具材で、僕らの食欲は一発K・Oされたのであった。
お腹も心も満たした僕らは帰路につき、無事日立に到着した。今回は日帰りでの新潟という強行スケジュールではあったが、意外と行けてしまうことに驚いた。次回の旅も、良い旅になることを願うのであった。