10/05/04 米沢の旅
前回、悪天候による目的地の変更で叶わなかった米沢入りが、このGWに果たされることとなった。全国的に春の訪れが遅れた今年、米沢の桜は今が一番の見頃となっていた。米沢城跡の桜も例外ではなく、競い合うかのように満開に咲き誇っていた。
城内に出ていた射的屋で、コッキがのび太並みの射的の腕を披露し、ララのために?ドラえもんの貯金箱を見事に打ち落とした。それから上杉神社でお参りし、目当てだった宝物館へ。天地人で一躍有名となった直江兼続の「愛の兜」を見ることができ、感動した!
気付けばちょうどお昼時、お腹も大分減ってきた。米沢と言えばやっぱり米沢牛!ということでララが事前にリサーチしていた「吉亭」へと向かった。しかし何だか様子が変だ。入口で立ち往生しては引き返す人、数知れず。これはどうしたことかと僕らも入口へと行ってみる。
驚くような値段に、店と車を2往復。検討の末、ここで食事をとることを決めた。店内の厳かな雰囲気に、会話も自然と小声になってしまう。そんな中いよいよ運ばれてきた米沢牛ステーキ。一口ほおばると、凝縮された旨みがあふれ出した。この一切れがラーメン一杯分なんだな…などと考えたりもしつつ、黙々とその味をかみしめた。
それから僕らは、上杉家廟所を訪れた。初代謙信公から続く歴代当主の廟が並ぶ光景は圧巻だった。続いて訪れた林泉寺には直江兼続とお船のお墓があり、仲睦まじく寄り添うように建つ姿が印象的だった。
旅の汗を流すため、米沢市森林体験交流センターに併設されている温泉へと向かった。小高い山の中腹にあり、周辺にはまだ雪が残っていた。湯につかってほっこり、リフレッシュした一行はユニクロで買ったUTに着替え、沈む夕日を横目に山を下った。
帰り際に夕食として、ご当地米沢ラーメンを食すべく、「熊文」というラーメン屋に入った。一見普通の中華そばのようだが、麺が平打ちの細ちぢれ麺になっており、あっさり醤油スープと好相性なのであった。米沢を後にした一行は、高速をひた走り、無事日立に到着。日帰りの旅としては充実したものとなった。