12/04/29〜30 南房総の旅
昨年夏に初キャンプを決行し、無事成功?を収めた3人が、今春、2度目のキャンプに挑戦する。行き先は、近いようで遠い千葉県・南房総。八潮でノガと合流し、ひたすら目的地を目指す…予定であったが、思いがけず、お台場方面へと来てしまった。旅にアクシデントは付き物、というわけで、オープンしたばかりのダイバーシティのガンダムを写真に収め、再び走り出した。途中、国道沿いのチェーン店でラーメンをすすり、山を越え、谷を越え、田んぼを抜けたその先に、南房総市・オレンジ村キャンプ場はあった。名前の通り、みかん農家のご主人が運営しているキャンプ場なだけあって、みかん畑特有の急斜面を利用した作りとなっていた。勾配はきついが、その分見晴らしは素晴らしく、遠く太平洋まで見渡せた。
2度目のテント設営ということもあり、スムーズに事は進むかと思いきや、そう簡単にはいかなかった。なんとか1時間以内には収まったものの、なぜか僕らのテントだけしわしわ…スピードプラス、その美しさが問われる。う〜む、テント設営は奥深い…。それから僕らは再び車に乗り、付近の日帰り風呂へと向かった。湯に浸かりすっきりしたところで、おいしいご飯を食べたかったが、目ぼしいところが見つからず、コンビニで食品を買い込みテントへと戻った。カセットコンロで湯を沸かし、テントの中でカップ麺をすする。そして寝転び、マンガを読む。まるで子供の秘密基地のような、そんな過ごし方。夜も更け、スヤスヤと眠りについた。
翌朝、周りの子供達の元気な声で目が覚めた。テントをたたみ、管理棟に寄ると、管理人のおじさんが今朝搾ったという牛乳をホットミルクで出してくれた。牛乳というよりクリームといった感じで、普段飲んでいる牛乳とは別物の味わいだった。オレンジ村を後にした僕らは、朝マックをしつつ海岸線を北上し、仁右衛門島や鴨川シーワールドを横目に見ながら、勝浦を目指した。
そして辿り着いた勝浦「ファミリーレストランこだま」で、ご当地グルメ「勝浦タンタン麺」を食した。タンタン麺なだけあってスープはやはり辛いのだが、挽肉とともに炒められた飴色タマネギの甘みでうまくバランスを取っており、後を引く「辛旨さ」が絶妙に表現されていた。お肉屋さんも兼務している店なだけあって、挽肉とチャーシューのおいしさもよく出ていた。
そしていよいよ、本多忠勝ゆかりの地、大多喜へ。山と田んぼに囲まれたのどかな風景の中、小高い山の上から町を見下ろすように建つ大多喜城。天守は再建のものだが、なかなかの風格を漂わせていた。館内では町民による大多喜城の写真展が行なわれており、地元の人からも愛されている存在であることを感じた。残念ながら、忠勝所用の伝説の槍、蜻蛉切(とんぼきり)の展示はなかった。
房総の小江戸とも呼ばれる大多喜の古い町並みを散策し、忠勝の菩提寺や銅像などを見て回った。大多喜のご当地キャラ「おたっきー」に別れを告げ、帰路に就いた。今回も、キャンプ、グルメ、歴史とご当地の魅力を楽しむことができた。また行けるといいですね!