茨 城 県 芸 術 祭
映像コンクール入賞入選作品一覧
1997〜2000

2000(平成12)年
特   賞野生の海鵜を捕る男友部 丈夫 (多賀郡十王町)
茨城新聞社賞あなたの隣にレインマン滝  孝光(日立市西成沢町)
優   賞 竹富島にて 大森 弘之(日立市南高野町)
清滝寺仁王像修復安室  信(新治郡新治村)
奨 励 賞 元気をくれた招待状大森多嘉子(日立市南高野町)
ある日曜映像作家の日録時崎  清(高萩市島名)
冬至・加波山神社 火渉神事 池田 敏雄(水戸市元吉田町)
水戸太神楽松本 勝世(水戸市双葉台)
入  選 みちのく二本松紀行 寺田 英雄(つくば市矢田部)
自然が生んだ大瀑布 ナイアガラの滝 小林 良弘(日立市千石町)
手づくりの鯉のぼり 小林 照男(日立市西成沢町)
みなさんの給食のお米が変わります河原井一郎 (東茨城郡常北町)
作品紹介(画面写真と作者のコメント)と審査評のページへ

1999(平成11)年
特   賞近くの遠い島を見た中島  朗 (日立市鮎川町)
優   賞 おれは300歳 滝  孝光(日立市西成沢町)
やったぜ乗鞍岳友部 丈夫(多賀郡十王町)
奨 励 賞 つくしんぼ保育園の一日小池 金治(日立市鮎川町)
大内宿「心のふるさと」探訪記内山 久弥(日立市西成沢町)
徳川慶喜展示館閉門式 松本 勝世(水戸市双葉台)
我がさけび及川 春治(日立市東町)
茨城新聞社賞会えてよかったね大森多嘉子 (日立市南高野町)
入  選 御神楽岳 時崎  清(高萩市島名)
じゃんがらのてならい 遊座 文一(北茨城市関本町)
弘前は悲しい街 福田 保昌(水戸市大場町)
夏至の奥久慈「田植歌」池田 敏雄 (水戸市元吉田町)
写真による作品紹介と審査評のページへ
1998(平成10)年
茨城新聞社賞みんなで創った海の塩 Nacl増岡 信雄 (ひたちなか市笹野町)
特 賞蘇る最後の将軍 慶喜展示館から小池 金治 (日立市鮎川町)
優 賞 北斗星食飲記 中島  朗(日立市鮎川町)
SL「奥久慈号」走る平間 誠助(日立市滑川本町)
奨 励 賞 おみこしだいすき遊座 文一(北茨城市関本町)
燦 然佐藤 富男(石岡市南台)
フィルムの香り 時崎  清(高萩市島名)
秋の錦平と小野川不動滝松本 勝世(水戸市双葉台)
入  選 ヴェネツィアの旅 菅谷 敏男(鹿島郡大洋村)
大むかしの土器づくりにちょうせん 日立ふるさと文化少年団(日立市)
少年のころ 福田 保昌(水戸市大場町)
歴史と伝説の里 佐渡を訪ねて上原  稔 (日立市東大沼町)

○●○ 審 査 講 評 ●○●
* 見る人の心を感動させる映像、これが作品を評価するうえで、一番重要なファクターだと思います。技術的な完成度を求めるばかりでなく、見る人の感性にうったえる作者の表現力も求められます。
* 最高位になった「みんなで創った海の塩」は、ひとつの目的をやりとげようとするグループの人たちの姿に心動かされるものがありました。
* こういったイベントの記録作品は、いつも多数応募されますが、ただそのイベントの経過を説明するのみで、そこに登場する人物や背景の表現に乏しいのが残念です。この作品にもそれはいえますが、モチーフの面白さに救われました。
* そういった意味でも、今回は審査員の評価が集中する作品がなく、上位入賞作品にも欠点の目立つものが多かったようです。
* 特賞の「慶喜展示館から」も、取りたてて目立つ点はないのですが、素直に自分の感じたままを表現し、語っているのが高い評価となりました。
* 優賞の「北斗星飲食記」は、自分自身のプライベートな部分をどれだけさらけ出せるか、それが見る人にどう受止められるか、むずかしいところです。
* おなじく「SL奥久慈号走る」は、豊富なアングルでSLの姿を美しく捉えていますが、作者の思いをもっと込めてほしかったと思います。
* 今回はフィルムの応募が2本ありましたが、どちらもフィルムで撮る必然性が感じられず、またせっかくのフィルムの特性を生かしきれていませんでした。
* 今年から、「映像祭」と呼称を変えましたが、これからもメディアの特性をよく見極めて、ビデオはビデオらしさ、フィルムはフィルムらしさを見失うことなく、作品づくりにはげんでいただきたいと思います。
  (審査員:豊田正夫、久保田節男、澤田 忠)

1997(平成9)年
茨城新聞社賞常陸太田の史跡を訪ねて藤来 稔 (日立市東大沼町)
特 賞小 祭 礼友部 丈夫 (十王町伊師)
優 賞 皐月の空に輝く霊峰 上原 稔(日立市東大沼町)
裏磐梯高原撮影会風景松本 勝世(水戸市双葉台)
奨 励 賞 長瀬望秋、魚拓作品展大蔵 二三男(日立市かみあい町)
合掌のさと 五箇山相倉集落大森 弘之(日立市南高野町)
鳥追い小屋 遊座 文一(北茨城市関本町)
入 選 初夏の富士 雄姿を求めて 小林 良弘(日立市千石町)
スイスの山 サース・フェーの旅 菅谷 敏男(鹿島郡大洋村)
変るもの変らぬもの
都市・風俗と郷土芸能
増岡 信雄(ひたちなか市笹野町)
厳冬の袋田池田 敏雄 (水戸市元吉田町)

審 査 講 評

★ いつも言っていることですが、撮影器材の著しい進歩は、誰でもプロと同じような美しい画面を撮れるようになりました。それは、また同時に、アマチュアカメラマンにとって表現の枠が大きく広がったことにもなります。カメラマンの気持ちを、もっとカメラに込めて新鮮な自由な表現をしていきたいものです。
★ また、作品としての完成度を高めるためには、編集は不可欠です。ただ、ばくぜんとNGを抜き、必要な画面をならべるだけでなく、画面と画面のつながりが新しい意味と情感を生み出すことを発見してください。そうした編集作業から得た経験を、次の撮影にフィードバックできるのが、アマチュアの作品づくりの強みではないでしょうか。
★ 今回は、最高位の作品を茨城新聞社賞としました。「常陸太田の史跡をたずねて」は、カメラワークや作品の構成がうまく、特に効果音の使い方など、ていねいな仕上げが高い評価となりました。
★ 特賞の「小祭礼」にも同じことが言えますが、全体の構成にはもっと一体感があると良かったと思います。
★ 優賞の2作品は、ともに撮影会を題材にしていますが、「皐月の空に輝く霊峰」は、富士山という被写体に対する作者の思い入れが良く出ています。「裏磐梯高原撮影会風景」は、参加したカメラマンを主題にしたドキュメントとして迫力のある作品でした。
★ 奨励賞の「長瀬望秋、魚拓作品展」は、めずらしい題材をていねいに撮って、興味深くまとめています。「合掌のさと 五箇山相倉集落」も、美しい画面をうまく整理しています。「鳥追い小屋」は、やや整理不足ですが、好感が持てる作品です。
★ また、選外となった多くの作品は、テーマを盛り込みすぎて散漫になったもの、逆に部分的な描写だけで全体像のつかめないものなどでした。常に、作品を見ている人がいることを意識しながら、ひとりよがりでない作品づくりをいたしましょう。それは、題名のつけかたにも言えるようです。題名はその作品内容のもっとも凝縮した表現です。もっと大事に考えたいものです。
★ 今回は、応募数が少なかったのが残念でした。ホームビデオなど、身近な題材の作品を、もっと気軽に大勢の人に応募していただきたいと思います。


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update:2001.6.3 by m.toyoda