緑化運動が盛んであった昭和40年のはじめ、JR常磐線
小木津駅構内に植えられた桜は、1月中旬頃に開花し、
3月に満開になる大変珍しい桜でした。
「さくらのまち作りを進める市民の会」の長島正吉さんが、どの
ように成育するのか観察をつづけました。その後、桜の専
門家に見てもらったところ「この寒桜は日立地方の特色を
持った特有の寒桜と言える。」ということでした。
日立市では、平成13年1月に名称募集をし、この桜を
「日立紅寒桜」と命名しました。
線路の下まで根が伸び、鉄道の運行に支障が出ることが
懸念され、平成14年1月23日、JR小木津駅構内から日高
公民館広場に移植されました
しかし、移植された日立紅寒桜は、移植後1週間で5分咲き、
2月10日には例年より1ヶ月早く満開となり、最後の花を咲か
せ枯れてしまいました。
平成15年11月30日、さくらのまち作りを進める市民の会」
の皆さんにより、「日立紅寒桜二世」が植樹されました。
平成16年1月から毎年早咲きの寒桜として市民の方々に
見守られています。
その後、日高学区では日高小学校、日高中学校そして
横内公園にも植栽されました。
平成18年8月、世界で日立市にしかない桜として、農林水
産省から「日立紅寒」という名称で品種登録がされました。
日立市ではさらに苗木を育成し「日立紅寒桜」を市特有の
桜としてPRしていくとのことです。
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