ハーブティー  
お湯95度前後 注ぎ蒸らす  飲み続けて体調維持  ブレンドして飲みやすく  出し殻 まだまだ使える 


 日本では「おしゃれな飲み物」というイメージが強かったハーブティー。元々は古代ギリシャ時代にまでさかのぼる薬草茶で、最近は健康維持や体質改善のために飲む人が増えている。
 ハーブの正しい知識の普及を進める日本メディカルハーブ協会(東京)理事で薬剤師の三浦利加子さんは「ハーブには医薬品のような即効性はありませんが、その人の体に合わせた穏やかな効果が期待できます」と言う。

 ●ハーブティーの種類と働き、
有効とされる症状
  
種類  主な働き  症状 
 エキナセア 免疫力を高める  風邪の予防 
 ネトル  抗アレルギー 花粉症 
 エルターフラワー  抗アレルギー 花粉症
 マルベリー  血糖調節 高血糖 
 リンデン  鎮静・利尿 高血圧 
 バレリアン  鎮静 不眠 
 シャーマンカモミール  鎮静 不眠 
 ペパミント  胃腸機能の調整 胃腸の不調 
 ローズヒップ  ビタミンC補給 疲労 
 ハイビスカス  強壮・代謝促進 疲労 
 風邪が流行するこの季節、免疫力を高めるといわれるエキナセアがお勧めだ。米国の先住民が万能薬として用いてきた薬草で、欧米では感染症予防のためによく使われる。ネルトやエルダーフラワーは花粉症に有効とされる。抗アレルギー作用があり、くしゃみや鼻水などの症状を緩和するという。
 生活習慣病の予防に有効とされるのはマルベリー。糖分の吸収を抑え、血糖値を下げる働きがある。このハーブティーは食前に飲むとよい。リンデンは血圧を下げると言われる。不眠にはバレリアンとジャーマンカモミール。鎮静作用と体を温める作用があり、深い眠りに誘う。
 一方、医薬品との飲み合わせに注意が必要な種類も。うつ症状に効くとされるセントジョンズワートは、血液凝固防止薬と一緒飲むと、薬の働きを弱めてしまう。ブラックコホシュやセージは女性ホルモンに影響を与えるため、妊娠中は控える。

 ハーブティーは一時に大量に飲むのではなく、日本茶を飲むのと同じように習慣にしていくことが大切。「今年は風邪をひかないけれど、ハーブティーのおかげかなというのが理想です」と三浦さんは話している。

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