移動性高気圧に要注意 心筋梗塞 気圧が関係? 気温低下で関節痛む 寒暖 感じにくい高齢者 |
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![]() 富士通病院(川崎市)顧問で内科医の行山康さんは、「『気圧が下がると痛みが出る』など、気象と痛みに関する研究は数多くあるが、その関係ははっきり分かってはいない」と話す。 ただ、行山さんの研究グループが、関節痛のある患者65人に症状を4段階で記録してもらい、気温や湿度、風速などの気象条件との関係を調べてみたところ、気温が低くて湿度が高い時に痛みが出るという人が多かった。 行山さんは、「痛みの制御にかかわる自律神経は体温の調整も行っている。気温や湿度が変化すると、それに対応するため、気象条件によっては、痛みをうまく抑えられないことがあるのではないか」と推測する。 一方、聖路加国際病院(東京都中央区)整形外医長の黒田栄史さんも、「気温が下がるなど、天気が悪くなると、肩や腰などの痛みを訴えてやってくる患者さんが増える。冷えると血管が収縮し、血流が悪くなるのが原因ではないか」と話す。 肩や腰の血の巡りが悪くなると、筋肉が収縮して凝ったりはったりし、痛みとして感じるようになるというのだ。 そこで、黒田さんは、血管の伸縮性を高めて血行をよくする「血管エクササイズ」を勧める。浴室で、40度前後の湯をはった浴槽に3分間つかり、その後、痛みのある部分にシャワーなどで冷水を当て、30秒間冷やす。これを3回繰り返す。 黒田さんは「朝起きて痛みがある時は、シャワーで温めるだけでもいい。また、サポーターをするなど、常時、冷やさないようにすることも大切」とアドバイスしている。 |
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