|
1.講演会「病院・在宅・施設における看護と介護」 11月14日(日)
午後上記をテーマに講演会を日立教育プラザで開催しました。 まず基本講演を吉沢峰子さん(日立南部地区訪問介護ステーション訪問介護師)にお願いしました。吉沢さんは病院看護師、訪問ステーション看護師、さらには自宅における在宅介護とこの分野に広く経験をお持ちです。講演は日本の医療・介護の現状と今後の推移見通し、並びに問題点について幅広く説明していただきました。 (1)病院療棟は治療の場であり、在宅・施設は生活の場である。
(2)施設は介護体制は全般的に整っているが、看護師は夜間不在となる施設もある。施設の種類はいろいろあ るので、自分の条件に適合した施設を選ぶことが重要である。療養環境は一般に整っていて、家族の介護負 担も少ないが、共同生活であり家族の訪問は重要である。
(3)在宅はこれまでの生活の延長線上にあり、本人にとっては基本的に望ましい。また家族が常に観察してい るので体調の変化を早く発見できる。但し家族の負担が過酷になる場合もあるので、介護の体制については 介護師の援助を含め十分に検討し、また必要に応じ見直すことが重要である。
引き続き斉藤京子さん(トマトケアプランセンターケアマネジャー)から施設の利用を含め介護保険から受けられるサービス費用につき実例を含めて説明いただきました。また各種施設に入所した際の費用の概略についても解説いただきました。 最後に阿部喜美子さんからご主人の長期療養を介護した体験談をうかがい、家族介護のありがたさと家族の負担について示唆に富んだお話を伺いました。
多くの人が関心を持つテーマだけに質疑応答も活発で予定時間を超えて行われるほどでした。なお阿部さんのご主人の絵画遺作品も展示され、病苦に負けず前向きに生きられた様子がうかがえました。
|
|