07/03/12 函館の旅

上野で夜飯のお弁当とお菓子を買って、PM7時3分発の寝台列車北斗星で、函館へと向かった。車内にはベッドと浴衣が用意され、他にロビー車や食堂車もあった。僕らはしばらくそのロビー車に集まって、たわいもない話をして楽しんでいた。その間にも列車はひたすら北上していたのであった。

早朝ふと目が覚めて窓の外を見ると、あたり一面雪景色に変わっていた。新しい世界に胸が弾む。AM6時34分、函館駅に到着。北国の吹雪と寒さが出迎えてくれた。それらから避難するように函館朝市に向かい、朝食に新鮮な魚介を食べた。最高にうまかった…!!

函館市内観光の移動手段には路面電車を使った。まず初めに訪れたのは五稜郭。日本初の西洋式築城術を採用した本格的城郭である。五稜郭タワーから見下ろすと綺麗な星型になっているのがよくわかった。

真っ白な雪を見るとどうしても遊びたくなってしまう…この時ばかりは童心にかえって楽しんだ。昼食には函館塩ラーメンを食べたが、これがまた絶品だった。その後は市内に点在する史跡を、吹雪と戦いながら歩いて回った。

夕方、函館山ロープウェーに乗って、頂上の展望台へと向かった。案の定外は吹雪いていたがやがて落ち着き、ポツポツと函館の街に灯りがともり始め、夜景が姿を現した。うっすらと霞んではいたものの、綺麗なことに変わりはなかった。晴れていたら果たしてどんなに綺麗だったのであろうか…!

夕食を食べる予定の店にようやく辿り着いたと思ったらまさかの定休日。吹雪の吹き荒れる函館の夜の街をさまよい歩いてようやく見つけた店に入ると、温かい雰囲気が僕らを出迎えてくれた。美味しい料理と函館の人の温かさに触れて、冷えきっていた心も体も芯から温まった。

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