10/07/17 関ヶ原の旅 一日目
始発の特急列車に乗り込んだ僕らは、東京駅でノガ、コッキと合流。新幹線で名古屋へと向かい、そこから在来線経由で岐阜駅に到着。駅前ロータリーには金色の織田信長公が堂々とした出で立ちで、真夏の太陽を全身に浴びて燦々と輝いていた。
気付けばお昼時。バスと徒歩を利用し、辿り着いたのは「吉照庵」。グルメ担当ララが事前にリサーチしておいたお店である。ここでは美濃そばが食べられるということで、それぞれ好みのそばを注文。僕の食べた鴨そばは、鴨肉とネギの旨みが凝縮されたつけ汁とサッパリとした美濃そばが好相性で、あっという間に平らげてしまった。
お腹を満たした一行は、織田信長の居城だったことでも有名な岐阜城へと向かった。難攻不落なこの城は標高329mの金華山頂にそびえており、ロープウェーと若干の山道を歩いてようやく辿り着いた。天守からの眺めは素晴らしく、濃尾平野を一望することができた。岐阜城とロープウェー乗り場のかわいいあの子に別れを告げ、下山した。
岐阜駅から再び電車に乗って、長浜駅へ。豊臣秀吉ゆかりの長浜城は、琵琶湖からすぐそばのところに建っていた。天守からは遠く彦根城、賤ヶ岳、伊吹山などを見渡せた。そして何より、真っ青な空を映し出す琵琶湖のきらめきが美しかった。
長浜の城下町ではこの日、偶然にも「ゆかたまつり」が開催されていた。会場はかなりの人出で賑わっており、活気で溢れていた。かつてはシャッター商店街となっていたこの街も、古い町並みとガラスを活かした街づくりで、年間200万人を超える来訪者を迎えるまでになったという。この成功の影には、住民の力強い情熱があったからなのは間違いない。
夕暮れ時、僕らは再び琵琶湖畔へと赴き、素晴らしい夕景を目にした。実はこの場所は、日本の夕陽百選にも選ばれているそうで、その美しさはお墨付きだったようだ。それから近くにあった宿泊施設で日帰り入浴をして、彦根へと向かった。
彦根駅からタクシーに乗り、夕闇に浮かぶ彦根城を見学した後、本日の宿「ガーデンホテル大和」に到着。夕食はさまよったあげく、結局近くにあった王将で取った。宿に戻り、部屋の隅に突如として現れた難敵との格闘を終えた後、就寝した。