1.「ひたち生と死を考える会」創立15周年講演会(12月9日開催)
今回は「ひたち生と死を考える会」の創立15周年を記念して講演会を開催しました。演題は
「命の重さについて」 −見て、聴いて、感じて、思いをはせる− |
とし、講師は芳賀百合子さん(日立総合病院
総看護師長)にお願いしました。
講演は「命の重さ」をめぐる種々の問題について、長らく沢山の患者に接してこられた立場からの経験に基づき、いろいろな方向から考察されたもので、聴衆に感銘を与えるとともにあらためてこの問題を考えるきっかけを与えるものでした。
約一時間半にわたる講演の後、予定時間いっぱいまで質問と感想の発表が行われ、多忙な毎日に追われている我々に考えるヒントを与える有意義な時間を持つことができました。講演内容の骨子を以下に記します。
(1)命とは:一人一人が確かに持っている大切なものであるが目には見えない。
(2)命は巡る:人間の命は有限。誰も生老病死から逃れることはできない。それでも命は親から自分に、自分から子、孫へと
引き継がれて行く。はるか昔にさかのぼる大勢の祖先の誰一人が欠けても自分は存在しない。
また友人の心の中にも生きている。
(3)人の価値:得たものの総量で測る傾向があるが、その人が与えたもので測るべきではないか
(4)生きがい:次の五つの要素の循環が生きがいの支えとなっている。
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1.講演会報告(5月27日開催)
今回は常陸太田市在住の鈴木幸也さんから「亡き妻との大切な日々」と題して発表いただきました。7名参加でした。
奥様は生前ピアノを教えられていましたが、突然の病に侵され約1年半の闘病生活を送られました。鈴木さんは看病を通して妻の有難味や、 時には喧嘩をされたことを反省されたり、生前の家事の大変さを理解してあげることができなかったことを悔やまれたりしたとのことでした。
亡くなる直前に「お父さんありがとう」「子どもを残して逝く私を許して」というような目から涙を流され、意識もなく人工呼吸をしていた奥様が
心で語った思えたとのことでした。明らかに心で語ったようにおもえたとのことでした。49歳の生涯でした。
最後にテーブルを囲んで話し合いを行い、同じような体験をされた方々の思い出も語りあいました。
講演原稿(鈴木幸也さん)
2.第9回桜を観る会(生と死を考える会)
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