| Magazine 内 カテゴリー
1、鍛鉄の話し
1−1 鍛鉄
1−2 日本の鍛冶屋とドイツの鍛冶屋
1−3 ヨーロッパの街角
2、鍛鉄薔薇 製作の実際
2−1 鍛鉄薔薇 製作の実際
2−2 第一工程
2−3 第二工程
2−4 第三工程
2−5 第四工程
2−6 第五工程
2−7 第六工程
2−8 第七工程
2−9 完成
3、ドイツのマイスター
3−1 ドイツのマイスター
3−2 手仕事
3−3 レアリング Lehrling
3−4 ゲゼレ Geselle
3−5 伝統のワンダーゲゼレ Wander geselle
3、その他
3−1 クリスマス
3−2 ケルン
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記事更新日2007/2/4
1−1 鍛鉄
鍛鉄(タンテツ)と鋳鉄(チュウテツ)は違います。
鋳金/鋳物とは、型に溶けた金属を流し込み成型する金属の加工法です。
(お寺の鐘(梵鐘)や、小学校にたってた二宮金次郎像とか・・・・・です)
ブロンズなどの銅合金などのほかに、アルミなどの鋳造もあります。
鋳鉄といいますと、鋳型(イガタ)に鉄を流し込むわけです。
一方で、鍛鉄は、鉄材料をハンマーなどで叩いて形を整えるやり方で、
まったく違う技法です。
金属を叩き成形する方法を、鍛造(タンゾウ)といい、銅、真鍮なども
鍛造できます。
自分としては、大学の工芸科で学生をしていたとき、鍛造という言葉を使って、
いましたので、こちらのほうが馴染みがありますが、
一般的には造形要素の強い鍛造に対しては、鍛鉄という呼び方のほうが
多い気がします。
勝手な自分のイメージですが、鍛造というと工学的・工業的なイメージを
持ちますが、鍛鉄といいますと、造形的・装飾的なイメージを持ちます。
他に、火造鍛造(ひづくりたんぞう)というよび方もあるようです。
最近では、日本古来の刀鍛冶や野鍛冶(ノカジ・・・農具や打刃物を
打つ鍛冶屋)と区別するために洋風装飾的な鍛冶仕事に対し、
洋鍛冶などとも呼ぶようです。
ちなみに ドイツでは、建築金物を製作する鍛冶屋を、
Kunstschmied クンストシュミーデ(直訳すると美術鍛造)といいます。
(Schmiedだけだと、金属細工師などと訳されたりしてます)
ほかに、Hufschmied蹄鉄工、Werkzeugschmied道具鍛冶、・・・など
英語では、ロートアイアン / ブラックスミスなどといいます。
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記事更新日2006/9/4
1−2 日本の鍛冶屋とドイツの鍛冶屋
日本では農機具や刀など、実用的な道具としての鍛冶技法が発達しました。
一方ドイツを含む、ヨーロッパでは、道具鍛冶に限らず、建築に結びつき、
室内外の装飾物として発達した経緯があります。
それぞれの建築様式にあわせるためさまざまな、技法が編み出されました。
そのため、使う道具や打ち方などにも違いがみられます。
ヨーロッパの町を歩けば、店の看板、階段 手すり などさまざまな場所に、
使われています。
近年に入り、日本にも洋風建築が入ってきたことからこれらの 洋鍛冶仕事も
徐々に入ってきました。
現在では、 ロートアイアン 火造鍛造(ひづくりたんぞう)
鍛鉄 などとよばれ、 建築金物として建物やガーデンなどで使われるよう
になってきました。

洋式アンビル
(金床ともいう叩く台は、細工しやすいようにツノがはえていたり、穴があいてたり・・・)
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記事更新日2007/4/4
1−3 ヨーロッパの街角
ドイツのお隣の国 オーストリアのザルツブルグという街にある通りです。
観光地としても有名な町です。
通りに面して掛けられた鍛鉄による看板は、この街の景観を形作る重要な
要素です。
ヨーロッパを旅すると、街角でこのような鍛鉄の仕事に出会う機会が
多くあります。
金色の装飾は、写真のものは遠目で確認できませんでしたが、鍛造に、
金箔を貼る技法です。
もちろん修復しているのですが、それにしてもどのお店も立派な看板ですね。
都市の歴史と、繁栄を物語ってます。
又、ヨーロッパの鍛冶が、装飾的な技術に長けていたことが伺えます。

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記事更新日2006/11/30
3−1 クリスマス
ドイツ人は気が早い。
なんせ、11月にはクリスマスの準備が始まる。
子供たちは1ヶ月前からクリスマス用の日めくりカレンダーを用意し、
家々には早くも飾りつけがスタートする。
クリスマスマーケットもたのしい。
いろいろなクリスマス飾りや、出店が出る。
マーケットで飲む、グルーヴァイン(ホットワイン)もこの時期ならではである。
シナモンやスパイスが入っていて、とても体が温かくなります。
(日本の甘酒みたいなものでしょうか、もっとも、ベースは赤ワインですので
未成年はのめませんが・・・)
クリスマスは、12月23日24日25日(23日は半日休み)働いていた工房も、
23日大掃除、1年の仕事納めという感じでした。クリスマスは、
家族で過ごしたりするのが一般的です。
ドイツで一人暮らしをしていた当時、この時期は同僚の家庭や、
友人の家に招いていただき。彼らにずいぶん親切にしてもらいました。
因みに、ドイツにサンタクロースはいません。
でもニコラウスが12月6日によい子にプレゼントを持ってきます。
24日にくるのは、クリストキントこちらも、よい子にはプレゼントを持ってきます。 |
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記事更新日2008/3/7
3−2 ケルン 
ドイツに渡ってから、2年以上が過ぎ、次の工房を探していた。
そこで、ケルンの大聖堂の横、大広場に面した鍛造製の柵・・・
頭をよぎった。
典型的なゴシック様式のケルンの大聖堂
その荘厳な大聖堂にふさわしい 全長約58mの長さ、高さ 約3.6m、
約12t の鉄で作られた鍛鉄構造物は圧巻だった。
工房を調べ、面接を受け就職することができた。 - 2001 ドイツ
Metal Art Workshop Nagel-Hammers
(ナーゲル&ハマース建築事務所 金属工房)


そびえ立つ ケルン大聖堂 を背景に、意匠もよくあってます
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記事更新日2010/4/20
鍛冶場でふと思ったこと
人類最初の道具は、・・・・おそらくは、手に触れた物を掴み、それを鎚とし何かを打ち延べたのだろう。鍛冶屋という職業は、火炎を駆使し、ハンマーで打ち延べるという実にシンプルな作業です。私は、ドイツのマイスターに学び、そのマイスターも先代から学び、遡れば紀元前へ行き着きます。かつては、武具以外にも農業用具など、各時代の各分野での生産性向上のために貢献してきました。今でこそローテクのイメージが強いですが、かつては国家の根幹に関わるハイテクであったわけです。そのため、世界中の神話の世界などにもたびたび登場します。私は、この古くからある職業を生業としていると、日々の作業の中から過去の先人たちの知恵や工夫に触れる機会も多いです。そのような技術のつながり中から、職業的な誇りというようなものを感じたりもします。さて、ひとたび鍛冶場から外に目を向けて見ますと・・・例えば身の回りにある何気ないものから最先端の工業製品まで、その技術がそこに行き着くまでには歴史があります。物を通して、工夫や携わった職人のことなど想像(妄想?笑)してみると、なんだか日常の何気ない風景も楽しく見えてくるものです。
(日立商工会議所創立60周年記念誌への寄稿用 原稿より)
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E-mail: s.zwei@net1.jway.ne.jp
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