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Topic   記事更新日 2022/12/25
いばらきデザインセレクション2022にて
「フライパンとグラタン皿」が選定されました。
  →いばらきデザインセレクション
2015年頃に自宅用に造ったのをきっかけに、個展やクラフトマーケット等で販売しています。


制作動機:
以前は、量販店で表面処理された工業製品のフライパンを購入して使っていました。焦げ付きもなく良いのですが、効果がなくなった頃に定期的(1~2年)に買い替えていました。ダメになったフライパンたちを見ながら、もったいないなと思いました。そんな中、昔ながらの鉄フライパンの利点に気付き、ならば自分でフライパンを造ろうと思いました。


審査員評:
手打ならではの審美性と堅牢性を有した鉄の調理器具は、使い捨てになれた現代人に道具を長く使い込み、愛着を宿す嬉しさを思い出させてくれる。温かな手仕事感がこもったグラタン皿は、料理と食卓の色どりともなってくれるだろう。


           税込金額
  フライパン240   \26,400

  フライパン180   \18,700
  グラタン皿240   \24,200
  グラタン皿240   \16,500


 取り扱い販売店:笠間回廊ギャラリー門
Q 鉄のフライパンは重いですか?
A はい、重いです。
  うちの物は通常よりも、さらに肉厚の鋼板を使用しています。(t2.3o)
  良い点は、熱変形しにくく蓄熱性にも優れています。

 重いので、食材をあおりながら調理する人には向いていません。

Q 焦げ付いたり、錆びたりするでしょう?
A 上手に使うコツは、毎日使うことです。
  毎日使うことで、油膜を育てて焦げ付きにくく、サビにくくなります。
  「はたらく鉄は錆びない」

Q どんな料理に向いているの?
A フライパン料理ならなんでも使えます。
  特にテフロン加工のフライパンが苦手とする高温調理や、
  焦げ目をつける料理などが得意です。 
  逆に、

Q このフライパンのよいところは?
A 持ち手と一体成型で鋲がない。 洗いやすく、料理カスがつきにくい。
  木製持ち手の場合は長年使うと、痩せて繋ぎ目からもげることがあるがそれがない。
  深さがある。
  立ち上がりを吟味し、野菜がこぼれにくく、麻婆豆腐など汁気のある料理もよい。
  とても丈夫なので、世代を越えて使ってほしい。


Q 使い方が知りたい
A @フライパンに油をひいて、余熱をかけてから調理します。
   *持ち手が熱くなりやすいのでナベツカミなど使ってください。
  A調理後はタワシで洗う。洗剤を使っても良い。
   最後にコンロで加熱して、水気をとばしておわる



Topic                                                  記事更新日 2022/9/19
いばらきデザインセレクション2021
「火造鍛造屏風」が選定されました。

  →いばらきデザインセレクション




久しぶりにいばらきデザインセレクションにエントリーしました。
選定されてよかったです。作品としてはもう10年以上も前に制作したの作品ですが、解釈や意味など改めて発見もありました。


制作動機:
仮設のパーテーションやパビリオンとして利用できるという点から、日本の屏風の機能に着目。西洋鍛冶技法を安土桃山時代や琳派のイメージで和の世界に転生させた鉄製の八曲屏風。

審査員評:
安土桃山時代の琳派を連想させる「蛇の目」などの和柄をダイナミックにアレンジし、斬新で強烈なインパクトを発している。中世の古城にも 似合いそうな無骨さが生気を感じさせる。西洋の技法を日本の建築や風土の中で展開してみようと挑戦する創作意欲に敬意を表したい


火造鍛造屏風
2007年 展示会用に四曲制作
2008年 新たに四曲追加し、計八曲になる。
2008年 国民文化祭いばらき2008 工芸部門 文部科学大臣賞
  以降展示会やイベント等で展示を重ねる。
2021年 いばらきデザインセレクション 選定

Topic                                                  記事更新日 2019/1/1
NEW Yearbook METALLDESIGN international 2019

 私の仕事が掲載されます。  →サンプル
 数量限定ですが、こちらでも入荷したので販売いたします。
 1冊\5000 (代引き手数料、送料込み)

 *購入希望者は、@連絡先 A送り先住所を明記して、メールください。 折り返し連絡いたします。
 *ドイツ語・英語表記。 ほとんど作品写真なので、読めなくても雰囲気は伝わると思います。
 *232頁、オールカラー 写真700枚 ハードカバー (各作家20〜30頁)

 2019 年版 掲載作家
  Terrence Clark (英国) /Thomas Furtner (オーストリア)
  Ondrej Gela (チェコ)/Manfred Heller (独)/Heiko Lahne(独)
  Adam Stachowicz (ポーランド)/Naoto Uda (日本)


 METALLDESIGN international とは:
 ヘパイストス社(独)が出版している鍛冶屋年鑑本。
 1年1冊、毎年約8人の世界の鍛冶屋を掲載。(1999年創刊)
 内容は、現代鍛造作家、金属造形など。(主に建築、美術鍛造系が対象。刃物や道具鍛冶系は対象外)

 1999年の創刊当時、私の渡独時期と重なっていたので、誌面をめくり世界の鍛冶屋レジェンドたちの掲載に胸躍り、
 どこの工房に修行に行こうかと思案したものです。
 2010年以降は、創刊当時から比べ世代交代しており、より幅広い鍛冶を含めた金属造形の仕事を紹介。若手や中堅どころの作家も増えました。
 ドイツを中心としたヨーロッパ、北米、ロシアなど伝統的に洋鍛冶が盛んな地域からの紹介が多いです。
 定期的に出版されるので、世界の鍛冶屋の現況を知るには良いかもしれません。
 個人的には、ドイツ修業時代に習った工房、同僚、知り合いが掲載されていることもあり、馴染みの面々に懐かしさと感慨を覚えます。

 ドイツの出版社なので、購入が面倒ですが、作家1人辺り20〜30ページほどで作品写真も多く、まとめて紹介してる点も良いです。
 お勧めはバックナンバー1999〜2003年号あたり。  
 このころの掲載は、1960〜80年代から活躍している有名鍛冶屋の掲載を始め、中堅どころも抑えている内容。
 (私が鍛冶屋十二神将と呼んでいる、父グラディンガー、父ツイマーマン、サージマーシャル、ジョイス、ベネトン、アヒム キューン、
 父ハーフェン、ベルグマイスターなど)
 ドイツ現代鍛造の父フリッツ キューン以降の、現代鍛造作家の作品等がまとめて見れる点は良いです。
 1冊あたり2〜3人ほどお気に入りの作家が見つかるかもしれません。

 その他の号の主な掲載作家
 2007にアルバート・ペリー。 いわずと知れたアメリカ現代鍛造の巨人。
 2010ギュンター・マッテン。 鍛冶仕事ではない、もう一つの可能性。モダンでスタイリッシュな薪ストーブ作家。
 2015女鍛冶屋サンドラ 昔の同僚。 エルンスト君もいい仕事しています。2000年でシンポジュームで一緒になった頃からセンス良かった。
 2人とも同世代なので、励みになります。
 2018は、独の名門二代目ハーフェン、伊のクラウディオ(二回目)、そして私が習った小峰さん(二回目)が紹介されています。
 あとの号は、私も良くわからないので、お気に入りの作家の名前があれば購入でよいかも。

 日本人の掲載は、1999、2015小峰貴芳氏(アトリエ遊火山)/2004石倉兄弟(鍛フォージ・ワークス)/2011西田光男氏(PAGEONE)
 ハーバーマン、ペリー、ベルグマイスター、ナーゲルあたりは、単体でも立派な図録が出ているのでそちらを探してみるのもいいかも。

 →MetallDesign international バックナンバーへ
 注:最近はペイパルなどの支払いも可能なようですが、送料等別途かかるようなのでご注意を。
Topic                                                   記事更新日 2018/6/16
 制作レポート  藤森照信 茶室「せん茶」tank teahouse project

鍛冶工房 studio ZWEIは、金物制作担当しました。


藤森照信展-自然を生かした建築と路上観察
昨年(2017年)、水戸芸術館で開催された、「藤森照信展-自然を生かした建築と路上観察」において、新作茶室「せん茶」tank teahouse 制作されました。 市民団体、大学、地元の職人等が集められ制作。
2016年末から顔合わせ準備。-2017年2月ごろ実制作開始。-2017年3月水戸現代美術館にて公開。-同年9月広島巡回展示。
これは茶室「せん茶」制作の記録です。 
  →藤森茶室「せん茶」 鍛冶屋制作日誌 

水戸芸術館 ART TOWER MITO ホームページへ→
2017年3月11日[土]〜 2017年5月14日[日] 終了 
広島現代美術館  ホームページ→
2017年9月29日[金]〜 2017年12月3日[日] 終了

*展示会は、2017年 水戸展、広島展とも終了しています。


藤森さんは、学者として書籍も多いです。とても面白く、読みやすいです。ドイツから帰って、独立したとき建築に対してどのように向き合ったらいいのかと考えていた時に何冊か読みました。藤森さんの赤派と白派の話は、自分の仕事のヒントにさせていただきました。

そんなこんなで、私に話が来たのは何かの縁かもしれません。水戸芸術館から話をもらって、2016年末に制作チーム招集され作戦会議。「せん茶」プランお披露目です。

年が明けて徐々に設計が決まってきて。楽しみ半分、不安半分。 2月に鉄部門の私は制作スタート。他の現場も抱えていたので、それからは怒涛の徹夜続きでしたが、無事完成して展覧会を迎えることができました。今回はその舞台裏、鍛冶屋目線の制作日誌です。
→藤森茶室「せん茶」 鍛冶屋制作日誌 


特に注目は、この猫脚形状の脚部です!
これを実現するために、私頑張りました。
本体床下から、脚付け根にかけて鉄補強しました。

あんまり、見る人いないと思うのだけど、
車輪回りの金物かっこよくできた。
一応、押せば走ります!



記録アップせねばと思いつつなかなかできませんで、1年後の2018年になってしまいました(汗)  すみません〜 ><


Topic                                                   記事更新日 2013/1/10
受賞のお知らせ
第52回日本クラフト展において、当工房のスツール[Stool A2.0]が 「招待審査員賞」 を受賞いたしました。
歴史、知名度、レベルの高い作品の多い大きなコンペでの入賞は、今後の励みにしていきたいと思います。これからも一層の努力をしてまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

第52回日本クラフト展  招待審査員賞(石井千春賞)
選考評:黒皮蜜蝋仕上げの鉄棒とクルミ材のみを使った、きわめてシンプルなデザインである。横長の座面は傾斜しているので、座るというよりも寄りかかる感じで腰をおろせるし、座面の両手に手をつけば楽に立ち上がれる。家具として愛着を持って永く使いたいと思いを抱かせる。ある程度の量産にも向いたプロダクトであると言える。

応募総数: 634人 (2186作品)   入選:327人 (1135作品)
入賞数:大賞1/優秀1/スポンサー賞1/審査員賞3/U35賞 1/学生賞1/奨励7
展示会は東京丸ビルホールにて2012年12月26日〜31日まで開催しました。
http://www.craft.or.jp/home/craft52shou.htm
大賞の井川さんの拭き漆による大皿「落葉」は
シャープなフォルムと赤が印象に残る大変きれいな作品でした。


日本クラフト展とは:
JCDA主催の半世紀以上続く、日本の代表的なクラフトコンペの一つです。
社団法人日本クラフトデザイン協会(JCDA)は、1956年創設、1976年社団法人。クラフトデザインの普及を図り、クラフト関連の組織として唯一法人化され、スタジオクラフトマンや伝統的地場産業に関わる生産者を中心とし会員等により構成された全国組織。

    
 写真左:スタッキング  写真右:使用中写真

 学生のころから知っていた有名なコンペでして、今回初めて腕試しの意味で一般公募でエントリーしてみました。
 昨年末に入賞の知らせを受け大変驚きました。 工房を起ち上げて10年という節目、良い形で次につなげられそうです。
 最近、当工房は建築金物の他に家具の注文も増えてきており励みとなります。     →studio ZWEIの家具 

 [Stool A2.0] は:
 2005年にスツールとして製作(旧バージョン) [Stool] 高岡クラフトコンペ入選
 その後、2010年に鉄脚部を中心に大幅に改良 (主に安定性向上とスタッキングを可能とするため)
 以後、高さや生産性などの微調整を繰りかし、2012年現在の形態となる。
 初期プランから比べると改良するため脚部中心にデザインをいじくり回してるうちに、もうはや別物になってしまった(笑)。
 改めて[Stool A2.0]と名前を付けた。


Topic                                        記事更新日 2012/6/1
「家づくりguideVol.07」巻頭カラー特集 (雑誌記事)

2012年3月20日発行
茨城・千葉・栃木エリアの本屋さんで  定価 \380
内容:工務店はじめカラー写真満載の施工事例集や、
住宅に関わる税制情報など。これから住宅を考えてる方、参考にどうぞ

家づくりguideVol.07」の住宅情報誌にて巻頭カラー6頁に渡り特集記事が載りました。去年年末にお話があり、編集者・スタッフ・発行元様も何度かわざわざお越しいただき打ち合わせしました。 おかげさまで、非常に良い記事になったと思います。ありがとうございました。

取材記事自体は年間を通しまして何度かお話をいただくのですが、さすがに巻頭カラー6頁特集というのは、初めてのことで緊張しました。 カラー写真も多く、鍛冶場仕事の様子が良く伝わったのではないかと思います。このように鍛冶屋の仕事や工芸に興味を持っていただけるのはうれしいです。 今後もこのような鍛冶屋と言わず手仕事に携わるものとして、発信する機会があればと思います。
Topic                                        記事更新日 2012/3/13
東北デザインマルシェ -東北と茨城のデザインにこだわったアイテムを展示即売-
  (デザインクラフト市)主催:JDP デザイン振興会

2012年3月9日(金)~3月11日(日)
六本木 東京ミッドタウン ガレリアB1・アトリウムにて
内容:作り手の顔の見える「マルシェ」的空間で、東北及び茨城県のデザインに触れ
購入できるイベント
 出展数:約18ブース 協力:東京ミッドタウン

当工房も1畳ほどの大きさ1ブースにて3日間展示販売してまいりました。今回の展示にあわせて展示ケースや照明など製作しました。展示は主に鍛鉄製アクセサリーSalamanderシリーズや小物などを中心に展示即売。会期中大変多くの皆様にお会いできまして、とてもたのしい展示会でした。初めてお会いする他県からの出展者、茨城県内で活動されているなじみの方々と交流を持つことができまして大変有意義な時間でした。又、主催のデザイン振興会のスタッフ並びに関係者の皆様ありがとございました。大変お世話になりました



Topic                                         記事更新日 2012/2/26
第25回 ひたち映像コンクール にて佳作  受賞のお知らせ
映像作品「Cyclps」がひたち映像コンクールにて 佳作入賞をしました。
内訳:全国アマチュア映像公募 37作品応募件数中
   最優秀賞該当者なし/特賞1/優秀賞3/佳作4/奨励賞3

佳作「Cyclops」
作品内容:伝統的な鍛冶技法紹介動画(形式ミュージックビデオ) 3分30秒
   2010年オープンスタジオでの公開鍛造パフォーマンスの時の記録映像を加稿、再編集しました。
   映像編集/音楽/実演:宇田直人
   撮影/テクニカルオペレーター:渡辺みのる

   youtube動画→http://www.youtube.com/watch?v=AbxLpjXAA3o

審査員講評:
ミュージックビデオの形式をとって鍛冶技法・テクノロジーを見せるユニークな作品。
伝統と新しい表現の融合が良かったなど。
あと、ブラックアウトはリズムが途切れテンポの足をひっぱっているのではないか。
素人にはなるほどというアドバイスをいただきました。入賞作品はドキュメンタリー作品が多く、
特に今年は東日本震災関係の作品など印象に残りました。さて、みなさんはどのようにお感じになられましたでしょうか。

入賞作品上映期間:2012年2月28日~3月4日
会場:日立市視聴覚センター シビックセンター内映像セミナー室
TEL:050-5528-4917(IP)
内容:入賞作品は上記日程で随時上映だそうです。
興味ある方は視聴覚センターにご確認を

*なお、不定期活動のProject Cyclopsは、2010年いばらきデザインセレクション審査員奨励選定となっています。
手仕事(鍛冶屋の)の面白いプロモーション活動への取り組みということが評価されました。

Project Cyclopsホームページ
http://www.net1.jway.ne.jp/cyclops


  

  

  
Topic                                          記事更新日 2011/10/7
GOOD DESIGN EXPO 2011

The atelier and I are safe.  Naoto Uda
震災で被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
震災から5か月ほど経った。当工房のある茨城県も被災しましたが、幸い工房も私も無事です。 5月から通常通り工房は再稼働いたしました。鍛冶屋という伝統的な産業技術を生業としているので、普段からテクノロジーのルーツと現代生活については考えることが多かったのですが、今回の震災では個人的にも、いろいろ考えさせられました。

今日から GOOD DESIGN EXPO 2011のArea Aid Design Project 東北・茨城デザインプロモーションが始まった。震災地域の復興支援のようです。プロモーション今EXPO終了後も国内外のデザインイベントに巡回展示するらしいです(2012年3月頃まで)うちよりも深刻な被害を受けている方々も多い中、出展させていただきました。少々気も引けますが、逆に元気な姿を見せていこうという思いから、工房も小ブースにて出展しています。主催者のデザイン振興会や、会場スタッフの方々には大変お世話になり感謝しています。ありがとうございます。

 場所:東京ビッグサイト 東5・6ホール  日時:8/26〜8/28  主催:デザイン振興会
 グッドデザインエキスポ2011
 グッドデザイン賞二次審査終了後の会場を一般公開して行われるアジア最大規模のデザインイベント。
 今年は震災地の復興のため東北・茨城デザインプロモーション枠を設け震災地域から100社出展イベントを併設
 「Area Aid Design Project 東北・茨城デザインプロモーション」会場内
 当工房も「鍛冶工房 studio ZWEI」の1ブース(90cm×90cm)にて出展
 Area Aid Project 東北・茨城デザインプローモーションの展示品は、
 台湾、香港、2012年3月の東京ミッドタウン・デザインハブに巡回展示するそうです。

    
  メイン会場風景                                当工房の展示ブース 「火造り屏風」部分のみ
Topic                                       記事更新日 2011/1/30



 展示会を終えて、

今回のような素材や技法がここまで異なるジャンルでの展示は初めてで大変面白かったです。鍛鉄作品の隣に篆刻や墨絵の作品という組み合わせは新鮮でグループ展示ならではの特徴を いかせたのではないでしょうか。作家同士のチームワークもよく、印象に残る良いグループ展示でした。私含め今回の成果をそれぞれが関わる今後の展示に活かせたらと思います。展示計画にあたって、私から各作家の先生方や、京王のギャラリーの方々に様々な要望をいたしましたが、みなさん快く引き受けてくださり、ほんとうにありがとうございました。
京王プラザホテル お正月を彩る展 (企画グループ展)

場所:京王プラザホテル ロビーギャラリー 東京都新宿区
会期:2010年12月28日〜2011年1月7日
内容:5人の作家による新年の展示と販売
 馬景泉(篆刻)、田中ゆみ(和紙絵)、竹内照代(墨彩)
 宇田直人(鍛冶)、今成誠一(陶芸)
 企画発案:田中ゆみ(グループ展リーダー)
 会場展示計画案:宇田直人

今回のグループ展示のテーマは2点
1、老舗ホテルでの正月にふさわしい展示
2、それぞれ異なるジャンルの作家のグループ展示

ギャラリー担当者I 氏と和紙絵作家の田中先生からオファーを受けて参加しました。4ヶ月前に見知らぬ作家同士で初顔合わせ、篆刻、和紙絵・・まったく未知数で期待というよりはどんな展示になるのか不安もありました。(笑)そんな中、担当者I 氏の提案で私が展示計画のプランニングをすることになりました。

展示にあったって、グループ展特有の「ただ持ち寄った」という感じは避けたいと思ったのと、インターナショナルな老舗ホテルらしい正月の展示の工夫を心がけました。

各自の出展作品などを事前に資料として提出してもらい、チェックしつつ、会場のレイアウトを練っていった。自分の個展ではよく使う手法ですが、シチュエーションを作っていき作品の置かれる場所や雰囲気を提案するような展示方法でプランニングしました。

会場の雰囲気を出すために展示台什器の調達にはホテルのバックヤードを利用いたしました。畳や、床机や金銀屏風などを探す作業もなかなか楽しいものでした。

 
 
Topic                                          記事更新日 2010/10/7
  個展 studio ZWEI  Vo.5 の様子
2010年9月23日〜10月3日  笠間工芸の丘にて

お越しいただいた皆様どうもありがとうございました。
ここ数年、鍛鉄を用いた和風のイメージで個展作品の製作をしておりましたが、今回は少しそのイメージから離れて、いくつかの試みをもって展示をしてみました。

1、、展示会場の大きな側面の窓から入る自然光や、外の広々とした風景なども考慮し、ガーデンリヴィングというキーワードで明るく開放的な展示プランを練って見ました。
2、素材の対比による鉄の見え方。鍛冶屋という職業ですのでメインは鉄素材による鍛造となりますが、意識的に他素材を作品や展示にとりいれ対比による見え方も考えてみました。木と鉄 柔らかい綿布と鉄 植物と鉄など〜

また、今回も展示搬入搬出につきましては、工芸の丘スタッフの方にずいぶん助けられました。ありがとうございました。


左写真:「安楽椅子」「ワークスツール」など
下右写真:一厘挿
下左写真:パビリオンと会場風景  
→Gallery>Exibitionにて
  
Topic                                      記事更新日 2010/3/26
鍛冶工房工房 studio ZWEI が山手線へ〜   JR山手線「いばらきさとやまトレイン」

以下、茨城県広報HPからの抜粋です。県北地域の豊かな自然に包まれた魅力的なライフスタイルを「いばらきさとやま生活」として情報発信し、都市からの移住や交流・二地域居住を推進しているところです。この一環として、このたび、JR山手線の1編成(11両)の車内広告スペースを全て借り切った大規模なPR「いばらきさとやまトレイン」を実施します。また、いばらきさとやまトレインの運行に合わせて、東京丸の内でのセミナーや東京南青山での写真展など、関連企画を実施します。  運行期間:平成22年3月16日(火曜日)〜31日(水曜日)

当工房も茨城県北地域所在ですので協力いたしました。なんか楽しそうな電車ですね。何でも、山手線には52編成走っているらしいので、乗れた方はラッキーですね。 車両のどこかにいるらしいので、探してみてね(笑)

   
Topic                                          記事更新日 2010/3/5
独語で「カシメ」を意味する NIET。
古来伝統のカシメる技法で鉄と鉄を繋ぐ
美しさにこだわったアイテムで
構成するブランドのスタートです。



吉田晃永さん(ARTESANO 所属)は、茨城県日立市、東京都を拠点にプロダクトデザイン、パッケージデザインを中心にプロダクト全般のサポートサービスと、プロモーションサポートサービスを行っている、現役バリバリのデザイナーだ。

お互い、以前からなにかできないかね という話自体はあったが、なかなか実現までにはこぎつけませんでした。が、ついに実現ということで、コラボレーションブランド、もしくは デザインユニット「NIET」の誕生です。

 → http://artesanoxzwei.jimdo.com/
Topic                                          記事更新日 2010/1/7
受賞のお知らせ
「知事選定」になりました
いばらきデザインセレクション2009 にてH-2(スツール)、K-1(ダイニングチェア) が「茨城知事選定」になりました


選定理由:
木と鉄それぞれの素材が上手く活かされている。木の座面の形、素材感がすばらしく、座り心地がとても良い。また、受賞式での講評会では地方にありながら、グローバルな世界でも評価できる質の高さという評価をいただきました。

審査員による全体講評(抜粋):
今年度の特徴として工芸、クラフトの質の高さが評価されました。
一方でデザイン活動や町おこし活動、しくみ作り等「こと」に関するデザインの応募も増えており、デザインを評価する水準も色・形にとどまらず多岐に渡りました。

高いレベルでデザインがなされており茨城県として誇れるものを「県知事選定」茨城らしさ、独自性などにおいて評価できるもの輪「審査員特別選定」今後の展開が期待されるものを「デザイン・インキュベーション選定」とした。

茨城県デザインセンター主催
→過去のセレクション選定


 デザイン製作
 宇田直人(スツール左、ダイニングチェア右)
 小松栄治(ダイニングチェア右 木部座面のみ)
2009年度
セレクション応募総数92件 53社(個人を含む)、知事選定 23件 審査員選定3件。
デザイン・インキュベーション選定(今後の展開が期待されるもの)4件

いばらきデザインセレクションとは、
いばらきブランド育成を目的とし、県内中小企業のデザイン開発意欲の増進を図る「いばらきデザインフェア」の一環として開催されるもので、今年で5年目を迎えます。応募対象者は茨城県内の中企業及び個人事業主と組合等で、対象となるデザインは商品・製品、広告宣伝・販売促進活動、新しい価値観・新しい生活の提案等「もの」に関するデザインと、現在活動が継続されているデザイン活動や町おこし活動、しくみ作り等「こと」に関するデザインです。

Topic                                          記事更新日 2008/11/2
受賞のお知らせ
「文部科学大臣賞」を受賞いたしました

国民文化祭・いばらき2008  美術展(公募形式) 工芸部門にて「火造屏風」が最高賞となる 「文部科学大臣賞」 を受賞いたしました。

この度は、かくも栄誉ある賞をいただきまして、深く感謝申し上げます。
突然の入賞の知らせに、驚いています。今後の励みにしていきたいと思います。
これからも一層の努力をしてまいりますので、引き続き、よろしくお願い申し上げます。

工芸美術部門展示  国民文化祭・いばらき 2008 美術展(工芸美術) 
茨城県陶芸美術館  笠間市笠間2345番地(笠間芸術の森公園内)
平成20年11月1日〜9日 

美術展(公募形式) 工芸部門の応募総数219点、 入選104点、 入賞10点
他に日本画、洋画、彫刻、書、デザイン、写真 各部門ごとに分かれている。

国民文化祭とは,全国で活動している文化・芸術活動の愛好者や団体が一堂に会し,音楽や演劇,伝統文化の競演を繰り広げたり,一般公募により出品された文芸や美術作品の展示,開催地独自の文化・芸術イベントなどを行う。国内最大の文化・芸術の祭典です。昭和61年から,毎年,各都道府県持ち回りで開催されてきた。2008年は いばらき全県にまたがり様々なイベントや展示が行われている。


主催:文化庁,茨城県,茨城県教育委員会,開催市町村,開催市町村教育委員会,
   第23回国民文化祭実行委員会,全国及び県内の文化関係団体等


展示作品 「火造屏風」


表彰式風景
Topic                                     記事更新日 2008/11/9
受賞のお知らせ
「いばらきデザインセレクション2008」にて
「鍛造火箸と鍋敷」が、茨城県知事選定 をいただきました。


いばらきブランド育成を目的とし、県内中小企業やデザイナーのビジネス活動の増進を図るため、
茨城県デザインセンター主催にて、有識者による審査を経るコンペを、年1回行っている。(今年で4回目)

デザインを積極的に活用した商品・製品、広告宣伝・販売促進活動、新しい価値観・新しい生活の提案「ものづくり」「ことづくり」 をコンペ形式にて、いばらきデザインセレクション」として選定している。過去地場の工芸品、工業製品、食品、広告、町おこし活動等、選定されている。
→過去のセレクション選定

2008年度  審査員9名
セレクション応募総数91件 66社中、知事選定 23件、審査員選定4件
いばらきデザインセレクション選定ロゴマーク

最終選考22案まで残りましたが、残念ながら私のデザインしたロゴマークは不採用でした。ま、当たり前か。。。 逆によく最終選考まで残ったとは(笑)
応募総数617、最終選考ノミネート22作品、うち採用1作品
審査員9名と知事により選考

グラフィックデザインという、自分の専門(金属デザイン)とは別分野でのチャレンジした。かなりの応募数の中で最終選考22作品まで残れたのは、非常にうれしいです。採用作品も含めグラフィックデザインの層の厚さも感じ、大変よい勉強になりました。


「鍛造火箸と鍋敷」 が知事選定を受けました。
Topic                                        記事更新日 2008/10/7
個展 studio ZWEI  4 の様子
2008年9月23日(火)〜10月5日(日)  笠間工芸の丘にて
お越しいただいた皆様どうもありがとうございました。


建築などの世界では、和風モダンなどという言葉をよく聞きます。現代の和と、中世の和と、細かく比較していきますと、ずいぶんと違って感じられます。習慣、生活様式も変化していきました。それでも、和と感じるもの、はなんでしょうか。どのような機能、どのような意匠が、そう感じさせるのでしょうか。昨年からのテーマ、「和と感じさせるものとは・・」といったことを意識して制作を試みました。

2007年の茶楽さんでの個展の経験を生かして展示をしてみました。今回は、鍛鉄の作品を前面に押し出し、、骨董や他素材はあくまでもアクセントとしてつかいました。前回とは同じテーマですが、見せ方を変えてセッティングしてみました。

左写真:「鍛鉄製置き床」「銅追鎚皿」に苔玉、壁には「鍛鉄製飾り金具」に「鉄製一輪挿し」
下写真:会場風景

→Gallery>Exibitionにて
Topic                                   記事更新日 2007/11/13
受賞のお知らせ
「第11回いばらきデジタルコンテンツ・ソフトウェア大賞2007」にて
「茨城県企画部長賞」(ホームページ部門優秀作品)を受賞いたしました

IT社会を担う人材の育成と,デジタルコンテンツやソフトウェア技術に対する皆様の関心を高めていくことを目的として、茨城県情報政策課茨城県高度情報化推進協議会主催のコンペ ホームページ・デジタルアート・ソフトウェア の各3部門による公募。
当工房のホームページ「鍛冶工房studio ZWEI」が、ホームページ部門において
、「企画部長賞」(ホームページ部門優秀作品)を受賞いたしました。
県内外から109点の作品中、受賞作品13点(2007年)

当工房の活動、鍛冶仕事への理解につながればと思い、はじめたHP(ホームページ)です。専門は、もちろん鍛冶仕事ですので、HP製作、運営は、試行錯誤の連続です。今回このような形で評価をしていただき、大変うれしいです。今後も、充実したHPになるように努力していきたいと思います。これからもどうぞ、宜しく御願いいたします。

他の受賞作品は、CG作品など、や、「sudoku 解析ソフト」など、それぞれユニークな作品がならびました。大賞受賞は、高橋さんの「ケセランパサラン」は、アニメーションを使った、ミュージックビデオです。
 
  つくば国際会議場 授賞式を行いました。
  説明中(筆者)のときの様子
Topic                                      記事更新日 2007/10/9
受賞のお知らせ
薬局屋看板が、「いばらきデザインセレクション2007」にて
特別賞をいただきました。


いばらきブランド育成を目的とし、県内中小企業やデザイナーのビジネス活動の増進を図るため、茨城県デザインセンター主催にて、有識者による審査を経るコンペを、年1回行っている。

デザインを積極的に活用した「ものづくり」「ことづくり」をコンペ形式にて、「いばらきデザインセレクション」として選定。過去地場の工芸品、工業製品、食品、広告、町おこし活動等、過去計42点(男前豆腐、真壁のひなまつり等)が過去、選定。
→過去のセレクション選定

審査員8名
評価基準:審美性/個性/快適性/機能性/安全性/品質感/地域性社会性/環境対応性/事業戦略性/独創性
2007年度 セレクション応募総数 63件 52社
選定 20件 特に、優秀とされるものに、 特別賞 3件

看板デザイン及び製作:studio ZWEI 宇田直人
所在:つばさ薬局金砂店/常陸太田市下宮内町133−3
建物設計:ノブ設計(日立市)  施工:鈴木材木(日立市)
2006年に製作した、「薬局屋看板」がデザインセレクションに選定されました。
また、その中でも評価していただき、特別賞までいただきました。工芸、クラフトという枠ではなく、デザインのコンペでの評価というのもうれしいです。

ドイツから帰国して、日本で工房を開きました。
得意とする、洋鍛冶スタイルとは別に、日本の意匠性をどのように取り入れるか考えることもありましたので、このような形での評価は本当にうれしいです。 今後の励みとしたいと思います。

あらためまして、studio ZWEI に、いろいろな形で関わっている皆様に、感謝いたします。今後とも、どうぞよろしく御願いいたします。
Topic                                          記事更新日 2007/7/2

個展 第参回 鍛冶工房展 の様子
2007年6月19日(火)〜7月1日(日)  中国茶専門店 「茶楽」にて

お越しいただいた皆様どうもありがとうございました。
ドイツで鍛冶の修行してきた関係もありまして、洋風のイメージが強く、そのような依頼も多いです。自分としては、つねづね和風や、モダン 施工状況による様々なイメージで鍛鉄は展開できると考えています、今回は、そういったこともアタマのどこかに意識して、準備してきました。去年、おととしの個展に比べますとスペース的には、狭さも感じますが、その分コンパクトにまとめてみました。茶楽さんの持つアジア的な雰囲気の効果もうまく生かせたらと思いましたが、いかがでしょうか?どことなく和風のイメージもありますが、どちらかといいますと、数寄屋造りの繊細な感じではなく、古い農家(古民家)や、武家屋敷、のような力強い空間にも展開できそうですね。
→Gallery>Exibitionにて

尚、茶楽さんは今回の個展を最後に閉店いたしました。オーナー夫婦は、人生の次のステップに進むために、多くの人に惜しまれながら、発展的に閉店されました。今回、新参者の自分のような者に最後の展示のチャンスをいただきオーナー夫婦に感謝しております。
Topic                                         記事更新日 2006/11/18
ハーマン グラディンガー展 の様子
場所:ドイツ、マインツ市 手工業会議所(マイスターや手仕事の統括機関)
2006年 9月18日〜10月8日

von wegen altes eisen...
-40Jahre Form & Funktion Ausstellung von Hermann Gradinger
im September in der Handwerkskammer Mainz
グラディンガーさんのホームページは→
www.gradinger-metallgestaltung.de


ドイツでお世話になった、ドイツ鍛冶業界の重鎮マイスター”ハーマン グラディンガー”さんの70歳誕生日を祝して行われた展覧会。彼のところで学んだ鍛冶屋10人ほどの弟子たちも祝って、小作品を展示した。私は、ブックエンドをドイツに送り展示しました。知り合いから、展示会の様子をレポートしてもらい、写真資料にて作品も拝見しました。展示は、彼の過去の施工した門扉や手摺などのプレゼン用のテストピースやモデル。(テストピースといえども、1つは、1u〜でなかなか大きく見ごたえありそう。)

グラディンガーさんのスタイルは、鉄素材や規格材の感じを残しつつ、アクセントとして、構造の接合に、鍛冶技法を用いる。展覧会タイトルの「機能と形態の40年」は、彼らしいですね。僕にとっては、彼の工房に在籍していたときに見たことあるものが多く、懐かしくさと、彼からずいぶん学んだなと、あらためて感じました。興味のある方は、彼のホームページでチェックしてみてください

かつての同僚の今の作品も展示してあり、レアルマイスター(師匠)としてもすばらしく、多くの若者が、彼の工房で修行しました。

会場となったMAINZ 手工業会議所の建物についてもコメントしておきます。古い歴史的建物に、ガラス張り天井を付け足すなどの大幅なリホームを施し、古くてモダンな建物に生まれ変わってます。ただ、古いモノを壊すのではなく、付け足すことで新しい物を作る、ドイツ的ですね。
 
写真:展示会場、
作品を来賓者に説明しているグラディンガーさんの後姿(手前左)

 ブックエンド ドイツでの展示 
写真:筆者の作品です。
MAINZ 手工業会議所→www.hwk.de/

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