夢荘日記    2000年3月


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3/28/2000(ゴミの多さに驚く川辺の掃除)
夢荘の西は川に下る斜面になっている。斜面の部分は我が家の土地だが、平坦な河川敷は国有地。だがそこに至る道は無い。夢荘から下る以外には、川を渡るか、木々が密集した川辺をかき分けて来るかだ。だから、そこは我が家の土地の感覚になっている。

この川辺が、向こう岸から見ると、かなり汚い事に気がついた。先日の河川工事で中州を取り払われたため、まともに見えるようになった川辺は、なにやらゴミの山。休日にはこの掃除をすることにした。

この川は時々増水する、その時に流れ着いたゴミが引っかかるようだ。木の枝や板も有るが、大部分は塩ビの袋や発泡スチロール。どうやら農家が化学肥料の袋を川に捨てているようだ。農業用水としてお世話になる川をゴミ箱代わりにはしないと思っていたのだが、収穫した野菜の屑を軽トラックで捨てに来ている場を目撃した事もある。ここのゴミを見ても、新参者の住民よりも、農家が原因のようだ。嘗ては自然に帰っていたゴミが、腐らないゴミになっても、昔のままの生活が続いているのだろうか。それとも昔はしなかった事を、するようになったのか。

ゴミは大きな袋3個に一杯詰め込んで、上まで持ち上げた。掃除が終わる頃、偶然なのだろうが、向こう岸に丸太で出来たベンチが設置された。この付近は春の桜が綺麗な場所、きっと見事な桜が見られるのだろう。

向こう岸から、こちらを見ると、夢荘下の川辺はだいぶ綺麗になった。川辺のソメイヨシノと、夢荘斜面の山桜の饗宴がもう少しでくる。新しい丸太のベンチに座って夢荘を見上げると、掃除で疲れた身体も、心地よい疲れに変わった。



「Mac初心者からMac初心者へ」のマックライトIIのインライン変換にATOK11,13を追記しました。

3/22/2000(ATOK13でマックライトIIのインライン変換が可能に)
「Mac初心者からMac初心者へ」にATOK12でマックライトIIのインライン変換を可能にするインラインフィルターの作成法を書いた。ATOK13でも同じ手法で可能と思い、ATOK13システムを覗いてみたのだが、どうも勝手が違う。システムが大幅に変更されて、ATOK13ではインライン変換は不可能かなと思っていたのだが、可能にする方法が有った。

fj.sys.macをみると、3/17に永田さんが「Re: マックライトII+ATOK 13でインライン変換」として紹介されている。「Mac初心者からMac初心者へ」で書いたJST2のところをA13Sにすれば良い。なるほどATOKシステムをResEditで覗くとthing-ID16384のに二行目にA13Sと有る、これなのだ。

初心者は応用が利かないから、少し違うと戸惑ってしまうのだが、永田さんは「ATOK11のリソースの並び方から類推して、「A13S」がそれに該当すると思い」と解決されている。やはり基本を理解していないといけないなと反省。この方法で無事ATOK13でマックライトIIのインライン変換が可能になった。

マックライトIIは今や開発終了した古いソフトだが、軽くて高機能、Macらしいソフトだ。最近はクラリスワークスを使う事も多いが、やはり手放せない大事なソフト。それがMacOS9,ATOK13の最新システムでインライン変換できる。Macで良かったなと一人ほくそ笑んだ。

ResEditが有れば、この記事でATOK13用のインラインフィルターは簡単に作成出来ますが、不安な方は、メールを戴ければ私の作成したインラインフィルターをお送りします。お送りする条件は一つだけ、動作状況を確認したら、結果を報告出来る方、です。



「Mac初心者からMac初心者へ」のマックライトIIのインライン変換にATOK11,13を追記しました。

リンクにおまめのはぎしりさんを追加しました。香港からの発信です。どこにいても、場所を意識しないWebの良さですが、やはり、その場の臨場感に興味を引かれます。

3/19/2000(「Apple Storeへのお願い」に思う)
あのMACTREEさんに「Apple Store」へのお願いが出ている。一般的なWeb通販では当たり前の事を、それも出来ないアップルに穏やかに意見を述べられている。岸田さんのこれまでの活動、言動からみても、アップルはこの意見を真摯に受け止め、具体的な改善策を提示する必要が有ると思う。

何故、当たり前の事が出来ないかで思い出す話がある。朝日新聞のかなり前の記事なのだが、運転手が女性だけのタクシー会社の話が出ていた。この会社の社長が、運転手の言動、態度の悪さを改善しようと、日々教育を重ねたそうだ。教えたその場では、一応改善されているようなのだが、いざ現場に出ると一向に改善されていない。根気よく何度も何度も繰り返したが駄目。

長年慣れ親しんだ行動を変えられないと感じた社長は、潰れたタクシー会社を買い取り、運転手を解雇、初心者の女性だけを採用した。その女性達には細かな教育はしないで「明るい挨拶」と、「これまで自分がタクシーに乗ってイヤだと思った事をしないように」の二点だけを教えたそうだ。

結果は評判の良いタクシー会社の出現だ。当たり前の事が出来ないアップルは、態度を変えられなった運転手の集団になっていないだろうか。慣れ親しんだ対応を変えられない、Web通販の時代に合わない、そんな組織になっている気がしてならない。だったら、上から下まで、全部取り替える必要がありそうだ。

穏やかに訴える「Apple Storeへのお願い」を読んで、こんな気持ちになった。アップルはMACTREEさんのお願いに謙虚に反省、改善をして欲しい。これをTellUsに投稿しても、空しい気がしているので、KIKI@MACTREE.NETさんへのメールにするつもりだ。

3/17/2000(花粉症は人災か、フランスでは治っていたのに)
3月の初めから花粉症が始まった。6日、成田へ向かう電車の中では、くしゃみと鼻水に悩まされたが、飛行機の中では、かなり良くなっていた。フランスに居た5日間は、全く花粉症を忘れていたのだが、成田に着くと、再発。明らかにフランスには無い花粉が原因だろう。

フランスは日本より緯度の高い国。針葉樹が多いのかなと想像していたのだが、目に付くのは落葉樹。ロワール地方でも、ベルサイユでも森は落葉樹、一部には赤松も見られたが、ブナか樫のような木だ。冬の森は明るく、夏は綺麗な緑に包まれるのだろう。それに引き替え、日本には暗い杉の森が多い。それもきちんと手入れをされず、放置され、下枝の茂った醜い姿。建築材を目指したものの、外材に押され、手入れをする人手も無く放置され、そこから多量の杉花粉を発生させている。年々花粉症の人が増加することからも、原因は放置された杉の森、花粉症は人災のようだ。

以前にも書いたが、森は落葉樹が良い。木の下には光が届き、草や小さな木が茂る。秋には実を付け小鳥たちの餌に、落ち葉と光が下草を育て、小さな動物達を守る。武蔵野の森は、そんな森だっただろうし、日本中の森も照葉常緑樹と落葉広葉樹の森だったはずだ。そんな姿を守っているフランスと、破壊した日本。平野部の少ない日本ではやむを得ない事情も有ったのだろうが、もう少し自然に戻って欲しいなと、花粉症ではっきりしない頭で思う。

3/14/2000(家族旅行から帰る)
3/12にパリから帰りました。仕事の忙しさと旅の疲れが重なり、Webもあまり見ていないので今浦島状態。簡単に更新します。

パリは思いの外暖かく、アンズやスモモの花が咲き始めていた。郊外の何処までも続く平坦な農地を見ていると、自給自足の出来る豊かなこの国が、何かと米国に対向する気持ちが良く分かりました。パリ市内の古い建物も素晴らしいが、フランスの田舎にも興味を引かれた。こんな所に長期滞在するのも、きっと面白いことでしょう。

旅行中はMacに一切触れませんでした。こんな経験はあまり有りません。でも、無ければ無いで、困らない生活、たまにはそんな生活も良いものです。これで、軽くて薄い、持ち運べるMacが有ったら、どうなっていたのだろうか。どちらかを選べと言われたら、やっぱりMacの有る生活かなと思う。でも、そんな夢は叶わぬ夢のようだ。

3/5/2000(家族旅行)
卒業の時期。我が家も長男が社会人になる。そうなると、皆で一緒の時間もなかなか取れないだろうと思い、家族旅行をする事にした。明日パリ集合。

世間では親子の断絶が言われ、中学生にもなると、余り親と口を聞かないらしい。我が家では、そんな事は無かったのではと思っている。子供からしたら、そんな時期も有ったのかも知れないが、親が鈍感なのか、幼稚なのか、気付かなかった。親離れ、子離れした個々の生活があり、それでいて何処かで繋がっている親子の仲の良さが、上手く形成されてきたとしたら、良い間柄だなと思う。

既に旅行を開始している長男は南仏から、次男はドイツから、そして我が夫婦は日本から、明日パリに集合する。「フランスに行きたしと思えど、余りにも遠し」は、遙か昔の事になった。何処かで落ち合って食事をしようの気軽な感覚で、家族全員が彼の地に集まる。そんな時代になった。

持ち運べるMacが無いから、あちらでの更新は難しいのだろう。でも、インターネットカフェで、いつも行くページは見られるのだろうか。そんな時間は無いかも知れない。では、行って来ます。

3/2/2000(怖い!打たないで下さい)
近くを散歩すると、こんな看板が有る。



びっくりされましたか?ハンターが事前にこの看板を見ていれば良いのですが、事後ではどんな事になるだろう。今冬の朝日新聞茨城版にも、イノシシと間違えて人を打ってしまった事故が出ていた。なんと自宅近くの森でごそごそ音がしたので、イノシシと思い、猟銃を持ち出して打ってしまったらしい。打たれた方は、亡くなられた。

ここに引っ越して来た当時は、冬になると直ぐ下の川で鉄砲の音がした。カモを狙ったようなのだが、少しずれれば、こちらに飛んで来ないとも限らない距離。猟銃を持った人が、突然夢荘付近(当時は夢荘は無かったが)に現れた事もあった。我が家の敷地内に、猟銃を手に持って、犬を連れた人が突如出現したのだから、びっくりした。

最近でも、少し離れたところから、パン、パンと乾いた銃の音がすることも有る。方向は上の写真付近。ハンター達はお互いを間違えないように、オレンジ色のチョッキを着ている。でも、普通の人は目立たない服装なので、近づかない事しか防御法が無いのだ。

こんな狭い日本でナゼ狩猟が許されているのか疑問なのだが、一度得た権利は剥奪するのも難しいのだろうか。しばらくは自分で身を守るしか無いのだが、その狩猟期間はもうすぐ終わるのだろう。

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