夢荘日記    99年12月


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12/30/1999(アップルが相手にされていない)
この一年、Macはかなりの話題をさらってきた。iMacの好調継続、新青白G3に突然の素敵なG4、そしてiBookと、一般紙や雑誌でも話題になった。でも、話題になっているのは都会のお店とマスコミ、県庁所在地でも無い地方都市ではあまり状況は変わっていない。アップルはリソースを集中させるために、地方を切り捨てているとも言われている。

地方を切り捨てているのは事実かも知れない。でも、これはアップルから、あるいは都会から見た言い方。地方から見たら、販売店がアップルを切り捨て、パソコンの潜在ユーザーはMacを相手にもしていないと見える。この地方の販売店は家電兼パソコン店だ。限られたパソコン売場は、売れる製品に絞る必要がある。だからそこにはDOS/Vの小型ノートが大部分で残りはデスクトップ機、Macの入り込む隙間は無い。この町で唯一Macの有る店も、開店当初は目立つところに数台のMacや互換機が有った。でも、今やMacは目立たない片隅に1台置いてあるだけ、電源にも繋いでいないから、ただ眺めるだけ。眺めている人もあまり見かけたことは無い。

アップルが地方を切り捨てたと思うのは、とんでもない思い上がりで、切り捨てられているのがアップルなのだ。販売店もパソコンの潜在ユーザーもMacを相手にしていないから、需要は既存のMacユーザーだけ。周りをみても、MacからWindowsに転向した人はいるが、新たにMacユーザーになった人を聞かない。

都会と地方を同じようにして欲しいとは言わないから、地方には地方の販売戦略を真剣に考えて欲しい。リソースに問題があるなら、代理店に任せるのも手だろう。熱心なMacユーザーはアップルストアーや通販で購入するから、それほど困らない。でも、初めてのユーザーはそうはいかない。来年は地方のパソコン潜在ユーザーが、一人でも多くMacユーザーの仲間入りが出来る、そんな年になって欲しい。アップルさん、真剣に頑張って欲しい。そうしないと、思い上がりは地方の意見だ、なんて言えなくなる日がきっと来るだろう。

と、一人で愚痴を言っても、しょうがないので、Tell Usに投稿しよう。



秋山先生のMacintosh トラブルニュースに紹介されているEudora Pro引用符の設定はこちらの12月の夢荘日記12/18にあります。4.2にアップして検索が格段に早くなりました。設定にややこしいところが有りますが、やはりMacのメールソフトはEudora Proが良いですね。

12/26/1999(もう少しで休みだ)
tktrさんも年末まで休み無しのようだ。土曜日に出勤し、周りが薄暗くなると疲れがドッとでてきた。気分転換に日記でも書いてみようと思ってエディターを立ち上げた。

年末、年始は30日から7日間の連休。その7日間にやるべき仕事がギュッと詰まったのが、それまでの日程、だから当然休みも無くなる。この時期は忘年会も重なり身体はオーバーペース。特にタバコと酒に弱い私には、忘年会は決死の覚悟で出る場でもある。今年は忘年会もなるべく遠慮したので、まだ何とか持っている。煙に囲まれた席に長時間いると、1週間は身体が元に戻らない。それを続けると当然身体は滅茶苦茶、年末、年始の休みで何とか回復が、これまでであった。今年はそれが無いだけでもずいぶん救われている。

私の部署は今を乗り切れば、年末年始は休めそうだ。でも、かなりの部署では2000年問題で休日返上らしい。コンピューターの開発者も2000年が必ず来る年だとは考え無かったのだろうか。ま、その時はその時と安易な道を選んだのだろうが、Macは初めからその日が来ることを考えていたと言う。Macが標準になっていれば、こんな無駄な事も起こらなかったのだろう。

2000年で何かは起こるだろう。でも、それが笑って済ませる程度であって欲しい。経過年数や年齢がーになったって良いではないか、ただそれだけの事なら。大変な事が起きて、新年も出勤とならない事を、休日出勤の夕方、祈らずにはいられない。

さて、残りは明日にしようか。

12/22/1999(気にしない)
Macの操作では「気にしない」って事が大切なようだ。でもこれが怖いのが初心者。気にしない境地になるのが初心者脱出法なのだろうか。

Macをいじりだした時は、ゴミ箱に入った「救出された項目」が大切な、捨ててはいけないものと思った。何しろ大変な状態から救出された大切なデータと思ったのだ。さらにシステムが不安定になった時、Macの師匠に電話で聞くと、こともなげにフォントキャッシュを捨てて再起動してみたらと言う。コントロールパネルに在るものを、そのまま捨てても良いとは思いもつかなかった。(OS8以降フォントキャッシュはコンパネに有りません)

少し覚え出すと外付けのハードディスクを付けて初期化、OSのインストール。ここでもドライバーを更新出来ないとのご注意。今になってみればこれも気にしないで良い事だが、初めてだと恐れを抱く。先日LiveUpdateでノートンをアップデートすると、またまた警告「正しくアップ出来ないものがあるから云々」。最近はあまり気にしなくなったので、機能拡張マネージャーで外してるものが有るからだろうと気軽にパス。これで問題は無いようだ。

易しいMacと言えども、まだまだ初心者はMacが発する警告にビックリするものだ。ソフトの開発者は軽い気持ちで警告しているのだろうが、そう思えないのが初心者。更に見た目や表示が変わったら慌てふためく。18日に書いたEudora Proの引用符などは気にしなければ何とも無いのだが、それでも気になった。全く気にする必要の無いもの、解決出来るもの、気にしても仕様がないもの等々少しづつ分かりかけてはきたようだ。秋山先生のMacintosh News12/13記事に回避法は「気にしない」が有ったが、これぞ知り尽くした極意なのだろう。



キムチのミズノさんのURLが変更になっています。http://www.kimchiya.com/って凄いですね。リンクにベタベタ日記!キムチのミズノと二つを修正追加しました。

12/18/1999(Eudora Pro4.2の引用符が変だ)
Eudora Pro4.2にアップした。ネット上から無償バージョンアップ、それも市販よりも早く手に入れる事が出来るのは嬉しい。

早速インストールすると、最初に変換するかどうか聞かれるのでOKを押す。これでそのまま使えるようになるのだが、困った事が一つ。返信にするとこれまでのような引用符>が付かないで、これまでのHTMLメールへの返信のような縦棒Iが付いてしまう。設定から色々いじってみるが、どうもうまくいかない。コピーして引用としてペーストをしても同じ状況。

困り果ててサポートセンターにメールを出すと、その日の内に回答。
「返信時に>ではなくて縦棒がつく理由ですが、これはHTML化しているわけではなくて、ワードラップの新機能になります。
Content-Type ヘッダに“format=flowed”の表記があった場合、このタグをつけて保存します。そして、ウィンドウサイズが変更されても引用符(縦バー)が先頭にくるように表示をリフォーマットします。送信の場合も、このタグを本文に付加して送っているわけではなく、Content-Type ヘッダに“format=flowed”を追加しているだけなので、これをサポートしていないメーラーには無視され、通常の text/plain として処理されます。」
(サポートからのメール転載は許可されていませんが、質問と回答がすでにここEudora Pro for Win / Mac / WindowsCEのサポート〜FAQにアップされていますので引用しました。)

具体的な解決策は簡単
Eudoraのアプリケーションが立ち上がっている状態で、「Eudora Pro4.2-J」フォルダ内の「Tips」を開いて「◆Format=Flowdを使用しないようにする」内<x-eudora-settings:260=1>をダブルクリックして、設定を変更ボタンを押せばOKだ。
(分かりにくかったら、下記を参照して設定変更をして下さい。)

こんな風にします。
(1)Eudoraを立ち上げた状態で「Tips」を開くと、こんなものが見える。
 
(2)ダブルクリックすると

 設定変更をクリック

これで引用符が>になります。
複数のアドレスを使い分けるためにEudora設定から立ち上げている人は、それぞれのアドレスでこの変更をする必要があります。(必ずEudora設定から立ち上げた後にTipsをダブルクリック。最初にTipsをダブルクリックすると、新たな設定になってしまいます。)

こんな設定し直しが必要なのは少し変だ。デフォルトがこれまでと同じで、特別な設定をしたい場合が設定変更ではなかろうか。例えそれが素晴らしい機能アップだとしても、と初心者の私は感じた。

こばやしゆたかさんの4.2インプレッションがMacWIRE:こばやしゆたか@インプレッションレビューにアップされています。これも参考になります。

12/16/1999(リンクの追加と修正)
「是非、リンクさせて下さい」のメールを戴いた。秋山先生のページからのリンクで夢荘にたどり着いたそうだ。私のページを参考になったと言われているが、その方のページMind of Quadraを拝見するとMacを愛する気持ちが伝わり、説明もかなり詳しい、私のページなど足下にも及ばない。

Beginnersなどは詳細に説明されていて、私には初めて知る事も多く、大変参考になった。Mac歴7年だそうなので大先輩。Quadraにも思いを馳せる、熱いOldMac系ユーザーのページをリンクのページに追加した。

自己紹介には勤務先まで述べられ、きちんとしたリンクのお願い。やはりこんなメールが来ると嬉しいものだ。

LionさんのLive!! Macers、URLが変更になっています。

12/15/1999(SCSIの接続順序でトラブル解消)
新青白G3に外付けHDを取り付けた。Mac-HD-MO(ターミネーター)で取り付けHDを初期化。きちんと認識されたのでOSをインストールしようとすると途中でフリーズ。再チャレンジしても同じ症状。再度初期化してファイルをコピーしてみると、どうやら数メガのファイルはコピー出来るが、数十メガになるとフリーズ。

フォーマット形式をMac標準にしても拡張にしても駄目。MOはきちんと動くものの増設したSCSIカードとの相性が悪いのかとも考え出す。「そんな時はSCSIの接続順を変えると良いかも・・。」のアドバイス。まさかと思いつつMac-MO-HD(ターミネーター)とすると全く問題無し。

同じケーブルを使っているのだが、順序の問題なのか、ターミネーターの問題なのか、これまでのフリーズが嘘のような状況。何故こんな事が起こるのか私には理解出来ないが事実は事実。どうも順序とか相性とか、そんな機械的で無い事情があるようだ。初心者にはますます分からなくなる現象であった。SCSI機器で具合の悪いときは、接続順序を変えてみるのも一つの手かも知れない。

12/12/1999(MCFANはMac Fanの間違いでは無かった)
朝日新聞12/11の茨城版土曜ワイドにMCFANの特集。一瞬Mac Fanの特集かと思ったが、そうでは無い、血液の流れを直接目で見えるようにしたシステムだそうだ。

良く血液がドロドロしているとかサラサラしているとか言う。でも、それを直接見る方法は無かったらしい。これまではフィルターに血液をしみこませて、しみこむ時間から血液の流動性を推定したり、試行錯誤が続けられて来たそうだ。それをつくば市にある農水省食品総合研究所の菊池上席研究官が斬新な考えで解決したとの事。半導体のシリコン基板加工技術を応用して毛細血管に見立てた微細な加工をして、そこを流れる血液を顕微鏡で観察し、テレビモニター上で見えるようになっている。

100μlが流れ終わる時間が通常60〜40秒、ドロドロした血液とは100秒以上かかるらしいし、この装置を利用すれば運動や食物と血液の関係も究明できるようだ。この装置で健康雑誌等で話題の黒豆とか黒酢、麦酢、梅干し、にんにくなどが血液の流れを速める効果や運動の効果も確認されている。今後薬や食品の評価に注目を集めているそうだ。

先日の市報には血液で前立腺ガンを検査出来ると紹介されていた。採血だけで色んな情報が得られれば、時間が掛かりX線やバリュームを心配する人間ドッグも随分楽になりそうだ。そんな気持ちで勘違いしたMCFANの記事に注目した。

12/10/1999(LCD不調の顛末)
12/7の夢荘日記で液晶ディスプレーの調子が悪く、修理を依頼したが思うに任せない事を書いた。M社(大手電機メーカーは2社あるが、創業者の名前では無い重電メーカーの方)のホームページで見たアドレス宛、ひどい対応に憤慨し、私のホームページに感想を述べた旨をメールした。

告発のつもりは無かったが、対応にびっくりしていたのでホームページに書き、メールも出した。すると翌朝にはM社から電話があり、9日にはLCDを持参するとの事。今までの事は何だったのだろうか。

持参されたLCDは液晶パネルとボードは交換したとの事。これで同じ症状がでるならMac本体が悪いそうだ。今のところ購入初期と同じ状況なので問題は解決しているのかも知れない。それにしても豹変の対応や、LCDそのものには悪いところは無いような態度は、けっして後味の良いものでは無かった。コストパフォーマンスも良さそうなLCDであるだけに少し残念だ。

あまりケチを付けても申し訳無いので、説明を受けたなかで、そうなのかと思った件を紹介したい。LCDには最適解像度があり購入したRDT151Sは1024×768、それ以外では綺麗に見えないらしい。CRTはどの解像度でもそれなりに見えるのだがLCDではそういかないようだ。

1024×768,75Hzにすると確かに綺麗だ、でも文字表示が小さくなり、強い近眼に老眼の加わった目には少しきつい、832×624,75Hzで我慢しようかと思っている。解像度を落としても綺麗に見えるLCDは存在しないのだろうか。その辺に疎い私は、自宅用にLCDを購入しようとの気持ちは失せてしまった。
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Mac初心者からMac初心者へにマックライトIIのインライン変換を追加しました。

12/8/1999(この対応が同じメーカー?)
液晶ディスプレー(LCD)とFF式のストーブが故障した。どちらも大手電機メーカーM社製。修理の対応には天と地ほどの違いがあった。

職場で導入したLCDは使用2ヶ月ほどで次第に文字表示がぼやけてきたため修理を依頼した。1週間後、何の音沙汰もないので取扱店に電話すると、現象が再現出来ないので様子をみているからしばらく時間を欲しいとの事。3週間過ぎても応答無しなので再度電話、今度はM社から電話させるとの返事。M社からの電話は前と同じ「再現されないので様子をみている、しばらく時間を戴きたい」。1ヶ月が過ぎても未だLCDは戻らない。

一方のFF式ストーブ。時々メンテはしているが10年以上使い続けたもの。でも、修理には直ぐ来て、元の状態以上の快適さが蘇った。古い機種の部品も全て用意してあるので、いつでも修理可能、と気持ちよい対応だ。

事業部の違いなのか、担当者個人の資質なのか、ともかく同じメーカーとは思えない対応の違い。力を入れている方はLCDなのだろうが、むしろ古い製品の方に素早い修理の心が残り、新しい製品には修理の気持ちも無いのだろうか。

先日の電話では、LCDはしばらく様子を見てそれでも再現されない時は、そのまま返却するとか言っていた。そのまま返されたら、M社LCDはこんなに汚いですのデモ機になりそうだ。
同じM社に次も買いたい商品と二度と買いたくない商品が混在している。今のところ悪い対応の方に足を引っ張られそうだ。それにしても酷いLCD、絶対に奨められない。
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Mac初心者からMac初心者へにマックライトIIのインライン変換を追加しました。

12/1/1999(ソフトでMac)
MacOSはMacならではのソフトが有るから使う。そんなユーザーが多かったのがMacの世界でもあった。ワープロソフトのマックライト、ドローソフトのマックドロー Pro やクラリスドロー、画像処理でははAdobe Photoshop、化学系ならChemDraw等々Macならではのものだった。いまではAdobe PhotoshopもChemDrawもWindows版があり、むしろ高機能。使いたいソフトからMacを選ぶの視点は崩れてきたのかも知れない。

でも、Microsoft Wordではマックライトに代わり得ないし、ドローソフトもマックドロー Pro やクラリスドローに代わるものを知らない。どのソフトも素晴らしいのだが、ClarisからAppleに移り、どうもアプリケーションソフトの元気が無い。OSのバージョンアップの度にクラリスドローの動作を心配しているのは私だけだろうか。

そんな中で軽くて高機能、使いやすさ抜群のワープロソフト、マックライトIIはバージョンアップは無くなったが、今でも愛用者は多い。これもOS8になってからインライン変換が出来なくなった。でも、これは簡単に解決できる。それ用のインラインフィルターを比較的簡単に作ることが出来るからだ。以前の夢荘日記で公開したのだが、分かりにくかったかも知れない。改めてMac初心者からMac初心者へにマックライトIIのインライン変換を図解入りで書いてみた。(ATOK12、ことえり用)

ハードやOSだけでは無くて、Macならではのアプリケーションソフトが、以前のように息を吹き返して欲しいものだ。AppleWorks 6.0 は開発しているようだから、Appleさん忘れてはいませんよね。

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